栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

論文:Retrocohort 亡くなる20年前からの血圧トラジェクトリー

亡くなる20年前からの血圧トラジェクトリーBlood Pressure Trajectories in the 20 Years Before Death JAMA Intern Med. doi:10.1001/jamainternmed.2017.7023 Published online December 4, 2017. 【背景】 人生の終盤に血圧が安定化したり低下したりとい…

ACPJC 治療:安定した心血管疾患患者では、リバロキサバン+アスピリンはアスピリン単独と比較して心血管イベントを減らすが出血を増やす

ACPJC紹介です。最近この雑誌とは疎遠だったのですが、ACPJCなら許してもらおう。 COMPASS Investigators. Rivaroxaban with or without aspirin in stable cardiovascular disease. Eikelboom JW, Connolly SJ, Bosch J, et al; N Engl J Med. 2017;377:131…

症例:BMJ 47歳女性 皮疹

case reportです。最近何だかスルファサラジン恐怖症に笑。 症例: 47歳女性 皮疹 BMJ 2017;359:j5189 doi: 10.1136/bmj.j5189 47歳女性が、関節リウマチに対してスルファサラジンを開始1ヶ月後から、顔面腫脹および全身の掻痒を伴う斑状丘疹を認めるように…

論文:RetroCohort エビデンスに基づいたケアプロセスが黄色ブドウ球菌菌血症の死亡率に与える影響 2003-2014年

Association of Evidence-Based Care Processes With Mortality in Staphylococcus aureus Bacteremia at Veterans Health Administration Hospitals, 2003-2014エビデンスに基づいたケアプロセスが黄色ブドウ球菌菌血症の死亡率に与える影響 2003-2014年 JA…

ACPJC 治療:蛋白尿のあるIgA腎症患者に対するステロイド効果は害で相殺される

ACPJC紹介です。名前変わりすぎてますが、まあIgA腎症ですね。 Effect of oral methylprednisolone on clinical outcomes in patients with IgA nephropathy: The TESTING randomized clinical trial. Lv J, Zhang H, Wong MG, et al; TESTING Study Group. …

症例:AJM 34歳女性 頚部痛

case reportです。診断したこと無いなあ。 症例:34歳女性 頚部痛 Am J Med. 2016 Nov;129(11):1166-1167. 34歳女性が、5か月間持続する運動で増悪する頚部痛を主訴に外来を受診した。この3ヶ月間は、喉の奥に物が詰まっている様な感覚も自覚していた。 口腔…

LESS IS MORE:急性腹症に対する適切な画像検査 A teachable moment

これは、結構良いアプローチかなと思います。医師の臨床判断の部分を言語化したり、共有化するのがなかなか難しいところですが・・・あとは時間を使うことはよく話していますね。

論文:SR 高齢者の転倒予防介入の比較

高齢者の転倒予防介入の比較Comparisons of Interventions for Preventing Falls in Older Adults JAMA. 2017;318(17):1687-1699. 【背景】 転倒は患者およびヘルスケアシステムにとって大きな負担となり、世界的な高齢化についれて転倒率も増加してきている…

今週のカンファ:誤嚥防止術の適応/セキューラⓇの膜/侵襲性肺アスペルギルス症

カンファまとめですちょっとモヤモヤする事が多いです。 誤嚥防止術の適応 Indications for surgery to prevent aspiration 誤嚥を防止するための外科的手術の適応を考える状況は皆様どの程度あるでしょうか?高齢者の認知症や老衰に伴う嚥下機能障害に対す…

身体所見:Kernig徴候

身体所見シリーズ。今週は"K"で行ってみます。マニアックなやつだけじゃなくて、比較的メジャーなものの秘話的なものも探してみますね。 Kernig sign ケルニッヒ徴候 【方法】 患者を仰臥位にし、股関節と膝関節を90度に屈曲させ、その後膝を押さえながら他…

ACPJC:治療 加齢性黄斑変性症患者では抗酸化マルチビタミンと亜鉛サプリメントはそれぞれ進行を抑制する

ACPJC紹介。今回はコクランですね。そしてこれはもう常識になってきましたね。 Antioxidant vitamin and mineral supplements for slowing the progression of age-related macular degeneration. Evans JR, Lawrenson JG. Cochrane Database Syst Rev. 2017…

読んだ本:いのちの終わりにどうかかわるか

さて、書籍紹介。最近色々お世話になっている先生方とご一緒させて頂きました。これ、改めて目を通してみましたが、非常に実践的かつ意欲的な内容です。 序文で木澤先生が書かれていた、本書の唯一無二の部分として1)どのように緩和ケア、エンドオブライフ…

症例:JAMA surg 50代男性 急性腹症

case reportです。レアものではありますが知っておくべし。 症例:50代男性 急性腹症 JAMA Surgery Published online September 20, 2017 喫煙歴と高血圧の既往のある50代男性が、36時間前からの上腹部痛、嘔気、嘔吐で入院した。過去の手術歴や外傷歴なし。…

論文:Prospective cohort 無症候性原発性アルドステロン症と高血圧発症リスク

The Spectrum of Subclinical Primary Aldosteronism and Incident Hypertension無症候性原発性アルドステロン症と高血圧発症リスク AnnInternMed. doi:10.7326/M17-0882 【背景】 原発性アルドステロン症は重度のレニン非依存性高アルドステロン血症によっ…

LESS IS MORE:画像検査のための禁飲食 A teachable moment

これも時折ありますね。胆嚢の超音波検査の結果は結構衝撃。でも、実際には見えにくいけどなあ・・・

お勧め漫画:ヒストリエ

お勧め漫画紹介しておきます。岩明均は皆様「寄生獣」で知っている人も多いのではないでしょうか?もちろんミギーは大好きですし、他にも「七夕の国」とか面白い作品がたくさんあるんですが。個人的には「ヒストリエ」がかなりツボです。紀元前の古代ギリシ…

身体所見:Janeway病変

さて、身体所見シリーズ。今週は"I"行こうと思ったら診あたらず・・・どなたかIで始まる人名の身体診察所見があったら教えてくださいませ。ということで、人文字とぼして"J"いきます Janeway lesion ジェンウェイ病変 【方法】 手掌(特に母子球や小指球)…

ACPJC:治療 糖尿病治療では厳密血糖コントロールと通常血糖コントロールでは、終末期腎不全や死亡に差は無い

ACPJC紹介。今回はコクランですね。そしてこれはもう常識になってきましたね。 Glucose targets for preventing diabetic kidney disease and its progression. Ruospo M, Saglimbene VM, Palmer SC, et al. Cochrane Database Syst Rev. 2017;6:CD010137. …

Dトレ(ポリファーマシー連載11月号):おしっこ問題の表と裏

連載第19回目です。浮腫と利尿薬関連で書かせて頂きました。利尿薬が関係するおしっこトラブルは泌尿器科薬とまさに表裏一体。かたや尿を出しかたや尿を止める。マッチポンプとも言えるこの関係性に何とか歯止めをかけたいところですね。 ご興味ある方は「治…

論文:Prospective cohort 甲状腺機能と心血管疾患の有無による余命との関係

甲状腺機能と心血管疾患の有無による余命との関係 Association of Thyroid Function With Life Expectancy With and Without Cardiovascular Disease The Rotterdam Study JAMA Intern Med. doi:10.1001/jamainternmed.2017.4836 Published online September…

LESS IS MORE:アルコール多飲の”目覚まし”を治療する A teachable moment

こうゆう英語のウィットに富んだ表現を日本語訳にすると微妙になるのは、致し方ないでしょうか笑日本ではアカンプロサート(レグテクトⓇ)が処方できるようになってきましたが、アルコール専門病院以外で処方しているプライマリケア医はいるものでしょうか?…

症例:JAMA ped 6歳男児 発熱・嘔吐・腹痛

case reportです。ちょっと昔の奴を引っ張り出してきました。 症例:6歳男児 発熱・嘔吐・腹痛 JAMA Pediatrics October 2015 Volume 169, Number 10 生来健康な6歳男児が、6日持続する発熱(最高40℃)、断続的嘔吐、4日前からのび漫性腹痛を認めた。身体診…

今週のカンファ:初発てんかんの入院適応/インスリンでリンが下がる/肝腫瘤の生検適応

カンファまとめですとりあえず色々まとめておきます! 初発てんかんの入院適応 Indications for hospitalization of first seizure in adults てんかんのバリエーションや診断確定の難しさもあり、少し学びがおろそかになっていたなと反省しております。さて…

身体所見:Hutchinson徴候

さて、身体所見シリーズ。今週は"H"です!これもメジャー。そしてHutchinson先生凄すぎです。 Hutchinson's sign ハッチンソン徴候 【方法】鼻を見る。【判定法】鼻の先端部に小水疱があるかを確認する。 (https://en.wikipedia.org/wiki/Gowers%27_sign#/m…

ACPJC:治療 症候性頚動脈狭窄に対しては、内膜剥離術の方がステントよりもリスクが少ない

ACPJC紹介。ここの領域もまただいぶ蓄積されてきてますね。 Early endarterectomy carries a lower procedural risk than early stenting in patients with symptomatic stenosis of the internal carotid artery: results from 4 randomized controlled tri…

地域医療ジャーナル 11月号:あたたかさと医療

11月号発行です。今月は先月と一転、特集「あたたかさと医療」です。 cmj.publishers.fm 以下Editorialより引用します 秋から冬へ移りゆく季節。あたたかなぬくもりが恋しくなる時期です。 医療はあたたかさやぬくもりを与えられているのでしょうか。冷酷な…

症例:BMJ  69歳女性 背部皮疹

case reportです。この間初めて経験しました。もっといるはずなんでしょうけどね・・・ 症例:69歳女性 背部皮疹 BMJ 2017;359:j4839 2型糖尿病の69歳女性が、9か月前から持続する背部と臀部の掻痒感を伴う皮疹を主訴に皮膚科外来を受診された。経過中に開業…

論文:Prospective cohort 授乳歴と子宮内膜症リスク

授乳歴と子宮内膜症リスクHistory of breast feeding and risk of incident endometriosis: prospective cohort study BMJ 2017;358:j3778 【目的】 生涯における授乳歴や完全母乳、産後無月経と子宮内膜症との関係を調査する【デザイン】 前向き観察研究【…

LESS IS MORE:甲状腺機能異常の評価時の不要な甲状腺超音波検査 A teachable moment

甲状腺の話題はますます微妙ですね。確かにルーチンで超音波あてるの微妙ですね。基本は触知するような腫大がある場合でしょうか。この人腫大はあるんだが・・・

お勧め漫画:海皇紀

お勧め漫画!川原正敏さんは、修羅の門時代からずっと追っかけています。基本、どれも超大作で壮大な世界観なので読み甲斐があります。正直、毎回主人公のテイストは似ていて、とにかく”天才”、”天然”、”策士”みたいなところでしょうか。色々ありますが、お…