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栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

デスカンファ:看取りは目的ではない

Tです。 先月末も怒濤のカンファレンス、学習会ラッシュでした。学習会では、隣接県で在宅医療に力を入れている医師の話を聞く機会があり、私達の地域での実践とも通じる部分がとても多く、学びの多い講演でした。 その中でも「看取りは(在宅医療の)目的では…

デスカンファ:最後までつきあえなかった「もやもや」

Tです。今回は看取りの経験が複数回あるグループホームに入居していた方で、最後を病院ですごし亡くなられた方の事をふりかえりました。いつもの通り、臨床倫理の4分割法を使って情報整理しました。 【医学的適応】認知症重度心不全、腎不全何回かの状態悪化…

デスカンファ:施設看取りも繊細です

Tです。カンファレンスは月に3回以上はやっていますが、まとめが間に合っていません。記者求む! 今回は高齢者施設で旅立たれた方を取り上げました。 1)経過アルツハイマー型認知症との診断がされていた方でしたが、亡くなる3ヶ月程前から飲み込みの力が弱…

デスカンファ:最後は本人の思う通り

デスカンファまとめ。再びT先生です。宜しくお願いしま〜す。 悪性腫瘍末期の男性でした。とっても印象深い方です。少し経過からまとめてみます。 1)経過 まず、泌尿器科の癌が見つかり高次医療機関での通院精査加療となりました。しかし途中で通院を中断…

デスカンファ:ケアマネの情報・入院の役割

今回のゲストライターは普段診療所で大変大変お世話になっているT先生ですブログの輪が広がってますねえ。楽しいです!では、T先生宜しくお願いします! まとめが追い付いていませんが、月に複数回、亡くなった方の振り返り=デスカンファレンスを開催してい…

デスカンファ:死に目に会うこと

デスカンファも定期開催しています。 今回はグループホームでの看取り症例を、施設職員と診療所職員と振り返りました。この会もだいぶ定着してきました。 (※一部プライバシーの観点から内容を変更しています。) 90代女性。10年来のAlzheimer型認知症の患者…

デスカンファ:サービスをいれない!

デスカンファは少し前のエントリーですが振り返ってみます。これは結構興味深かったです。 80代の男性。B型肝炎による非代償性肝硬変。8年ほど前から肝性脳症や腹水貯留・食道静脈瘤破裂などで何度も入退院を繰り返していた。腹水がたまると入院し、利尿剤で…

デスカンファ:視点が違う

デスカンファは徐々に参加者の深みが増しています。T先生との掛け合いもなかなか良い感じになってきました。今回は、病院と施設との関わりでのお看取りのケースです。 80代の認知症のある高齢男性。繰り返す誤嚥性肺炎で入院。入院後肺炎は改善するも嚥下機…

デスカンファ:看取り文化の継承

デスカンファエントリー。デスカンファを毎月行っています。今回は、病院も診療所も関わって最終的には自宅で看取った患者さんでした。 80代の認知症のある女性の方でした。夫と死別し長年独居で生活していましたが、認知症が進行してきたため、息子さん家族…

デスカンファ:関係性の中での看取り

久しぶりにデスカンファエントリー。デスカンファを毎月行っています。今は病院・診療所・施設それぞれの場で行う事があり、それぞれの場で気付きが違います。今回は施設でお看取りした患者さんのデスカンファを施設で行いました。 90代女性。夫と死別し子供…

デスカンファ:ケアの継続性

デスカンファを毎月行っています。最近はファシリテーターとして呼んでもらえることも出てきて、少しずつ拡がっている感じがあります。 70代男性。心筋梗塞で急性期病院に入院。それに対する治療は終わったのですが、その後繰り返す誤嚥性肺炎、胆嚢炎等で見…

デスカンファ:デイサービスの役割は?

ちょっと前に参加したデスカンファは結構もやもやでした。なかなか消化不良でアウトプット出来る感じでは無かったのですが、少し時間が出来たので振り返ってみたいと思います。 70代女性。認知症もありつつ慢性閉塞性肺疾患/繰り返す誤嚥性肺炎などで、入退…

デスカンファ:介護職員の想い

今週のデスカンファは施設で行いました。最近この出張パターンが増えているのは大変良い傾向だなあと。本当は2人司会もっとやっていきたいんですが・・・ 80代女性。認知症はほぼなく大変明確に自分の意思表示をされる方でした。約2年前に施設入所。悪性腫…

デスカンファ:終末期の共通認識

先週のデスカンファは当院で行いました。もう少し連携の方々と集まりたいなあと思いながら。やはり病院からの呼びかけは敷居が高いですかねえ。工夫しないと・・・ 80代女性。もともとはバイクに乗って外出しちゃうくらい元気だったが、6年前から物忘れが出…

デスカンファ:家族再生のラストチャンス

今週のデスカンファは当院で行いました。当院スタッフだけでなく協立スタッフ、院内他科の先生も集まってくださいました。今回のテーマは家族再生のラストチャンスとしました。 70代の男性。もともと学歴も高く超エリートでしたが、お金使いが荒く結婚してい…

デスカンファ:看取りの文化

今週のデスカンファは老衰の経過だった在宅看取りの患者さん。最終的に総胆管結石や脳卒中(疑い)を発症されますが病院には受診せず最期まで在宅生活を継続されました。 最期の瞬間は、ご親族みんなが集まって、本人が一人一人と握手をして、何事か喋って(…

デスカンファ:「あきらめる」と「あきらめない」

恒例のデスカンファでした。私見ですが振り返ってみます。 都内で老人ホームに入所していた90歳代の方でした。慢性心不全、誤嚥性肺炎で長期入院後経口摂取が出来ず。中心静脈栄養・尿道カテーテル留置され、積極的栄養投与について相談。胃瘻等の人工栄養は…

デスカンファ:帰れるなら帰りたい?

デスカンファ 6月の開催でした。今回の症例は病院看取り症例でした。所属病棟以外の病棟看護師も参加し少しずつ輪が拡がってきている気がします。 十二指腸癌、多発肝転移、腹膜播種の患者さん。前医より「もうやることはないから」と紹介状を持って当院を受…

デスカンファ@5月:先生、医者をやめないでね

今回は四月から赴任したK先生の症例でした。今回は、当院医師・看護師・理学療法士・MSW・診療所医師・診療所看護師などの多職種が集まりました。 心不全終末期の患者さん。見た目には呼吸が苦しそうな中、本人は「何ともないです、苦しくない。」と。周りを…

デスカンファ:成長する家族

診療所でのデスカンファレンスがありました。今回のテーマは ”成長する家族”。今回は、診療所の医師・看護師・ケアマネさん、訪問介護のヘルパーさん、訪問看護師さんなど多職種が集まりました。 認知症が進行し寝たきりとなり訪問診療を開始した方でした。…

デスカンファ@4月:在宅か病院か?

院内のデスカンファも半年以上経過して少しずつ深まりを見せています。今月は新人看護師さんも新人スタッフも入っての新鮮なカンファでした。今回のテーマは ”在宅か病院か?” 入院する前までは絶対に病院に行きたくないと言っていた初老男性。妻と死別後は…