栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

メモ

メモ:タブー?医師が患者の話を遮るとき

さて、これはちょっと前にカンファレンスで話題になった内容です。ようやくまとめきったのでアップしておきます。こういったテーマも興味深いですね。”効果的な中断”、きっと知らないうちに使っているのかなと思います。

メモ:2015 AGS Beers criteria

翻訳シリーズ!STOPP/START criteriaを翻訳しておきましたが、もう一つ。あまりどこにも掲載されていない2015のAGS Beers criteriaを訳しておきました。米国ではこちらが良く使用されています。 文字データでなくて恐縮ですが、皆様の参考になれば幸いです。…

メモ:START criteria ver.2 2015改訂

こちらも載せておきます。個人的には提示されている薬剤の中でもSTARTしたくないやつもたくさんありますね。この辺りは今後更なる検討が必要とは思います。ひとまずサラッと目を通してみてください! Screening Tool to Alert to Right Treatment (START), v…

メモ:STOPP criteria ver.2 2015年改訂

STOPP/START criteria2015年に改訂されてたんですね。すっかり失念しておりました。ご興味のある方は、翻訳しましたのでどうぞ〜。後ほどSTART criteriaも出しますね。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25324330 STOPP criteria 2015Screening Tool of O…

メモ:PPIとL-dopa製剤

久々のメモ。これは本当にメモですが、患者さんからのお話から学びました。パーキンソン症状がありL-dopa内服中で、かつ結構ひどい逆流性食道炎があってPPIを飲んでいる方からの質問でした。患者さん「先生、PPIを飲むとパーキンソン症状が悪くなることがあ…

メモ:黒色便の原因

今週は忙しすぎてカンファレンスに出られなかったので、さらっと埋め合わせ。黒色便(メレナ・タール便)の原因についてです。教科書的にはTreitz靱帯より口側からの出血と言われますが、実際にはそうでは無いことも多いです。せっかくなので、Uptodateを調…

メモ:感冒後嗅覚障害

内科外来をやっていて、嗅覚障害の患者さんと出会うことは実はそれほど多くはありません。今回は、感冒後嗅覚障害について考える機会があり、備忘録代わりにメモしておきます。 ウイルス性上気道炎は、末梢の嗅神経受容体と中枢性の嗅神経経路を傷害すること…

メモ:おならが臭い

外来である患者さんにふと言われました。”先生、おならが硫黄の臭いがするんです。大丈夫でしょうか?”おならが硫黄・・・凄いですね。栃木だけに殺生石をふと思い出しました。 「屁と硫黄」をおみまいするドイツの農民。「Depictions of the Papacy」(1545…

一年まとめ③ 振り返り

2014年も最期の日となりました。 今年一年間を振り返ってみようと思います。主に医療系の内容なので、これ以外に個人的な振り返りは多々ありますが、それはまあ別枠ということで(笑) ■できたこと ・感染コントロールチーム(ICT)の仕事本格化 もともとICT…

メモ:眼位と疾患

ついつい忘れてしまうのでメモ替わりに。■Bell現象:正常者で閉眼している状態で無理矢理眼瞼を持ち上げると通常、眼球は上方へ偏倚している(正常)。 ■共同偏視(conjugate deviation):両眼が一側に偏視している状態。 病側偏倚:一般に脳梗塞・脳外傷な…

メモ:腫瘍熱とナプロキセンテスト

腫瘍熱とは? 腫瘍熱を疑った場合に、何を基準にするかなと思ったら診断基準が提唱されている様ですね。まとめておきます。Chang らは以下の基準を満たす症例を腫瘍熱と定義しています。 1日1回8℃以上の熱が出る 2週間以上続く 身体所見や各種培養検査や画像…

メモ:甲状腺機能低下と妊婦さん

先日とある機会に、橋本病患者さんが妊娠した場合のTSH目標値についての話題が出たので調べてみました。要は、通常のTSH基準よりも厳しく設定する必要があるか?というのがポイントです。 基本的に正常妊娠時には、胎盤が産生するhCGがTSHに類似して一過性に…

メモ:pitt bacteremia score

感染症学会に参加しましたが、症例報告を聞いていたら出てきたスコア。初見だったのでちょっと調べてみました。 ”pitt bacteremia score(PBS)” ICUに入室するような重症敗血症患者での死亡率を推定するのにAPACHEⅡ scoreは広く用いられていると思いますが…

メモ:AMA陰性のPBCについて

原発性胆汁性肝硬変(PBC)では、抗ミトコンドリア抗体(AMA)は95%の患者さんで陽性になるとされています。AMAの感度95%、特異度98%という報告(Clin Liver Dis. 2008;12(2):261.)もあり、PBCには特異的な抗体検査です。ただし、測定方法によって偽陽性・…

メモ:女性化乳房を来す薬剤

女性化乳房 Gynecomastiaは利尿剤投与中などにしばしば認められるわけですが、今回ひょんなことから”女性化乳房を来す薬剤”を調べてみたら、こんなに出てきました。 まずはUptodateから。 (Uptodate:Epidemiology, pathophysiology, and causes of gynecom…

メモ:5類感染症届け出疾患の追加 2014.9

2014年4月から・侵襲性肺炎球菌感染・侵襲性インフルエンザ菌感染が5類感染症で届け出対象になったのは周知の事実と思います。今回、9/12付けで ・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症・薬剤耐性アシネトバクター感染症・水痘(入院症例のみ)・播種性クリ…

メモ:関節液の評価

関節液の分類は主に5つ。①正常 Normal②非炎症性 Noninflammatory③炎症性 Inflammatory④敗血症性 Septic⑤血性 Hemorrhagic (Uptodateより) この中で特にInflammatoryとSepticの鑑別が特に重要となります。関節液でのポイントは、①関節液中細胞数・白血球数…

メモ:非心臓手術術前の心臓リスク評価

主要なリスク予測因子 ①Recent MI(一般的には30日以内) ただし元になった文献では3ヶ月以内の場合に再梗塞率が5.7%と高い事が報告されている。比較群では3−6ヶ月以内では2.3%と再梗塞率は半減。②最近のPCI PCI後、抗血小板薬を内服している患者において…

メモ:ビタミンの名称由来

ビタミンってA,B,C,D,E・・・あれ?Fってないじゃん?とかKって何?とか思った事ないですか?もしかしたら学生時代に習ったのかもしれませんが記憶にないので調べてみました。 実は歴史的経緯もあり、下記の様に言われているみたいです。興味深いものがたく…

メモ:性同一性障害のホルモン治療(女性→男性)

性同一性障害の患者さんとは時折お会いする機会があります。 多くは診断はついていてホルモン治療をお願いしますという流れが多いわけですが。今回時間があり、該当部分についてUptodateで勉強して見ました。以下必要な部分のみ抜粋・意訳です。 "Treatment …

メモ:腹水のSAAG

胸水の分類はLightの基準で滲出性と漏出性に分類するわけですが、腹水はLightの基準は用いません。そもそも滲出性・漏出性と分類するべきかどうかは意見が分かれるところ。 腹水の場合にはSAAG(血清-腹水アルブミン差)が用いられます。Lightの基準は総蛋白…

メモ:医療従事者のHBVワクチン接種

医療従事者へのHBVワクチン接種について概要をまとめておきます。 ①HBVワクチンは通常3回(当日、1ヶ月後、6ヶ月後)の筋肉注射を1接種シリーズとする。 ②全ての医療従事者に必ず接種すべきワクチンである。 ③医療従事者に接種した場合、接種完了(3回…

メモ:Brinkman indexの歴史

禁煙クルズスで調べていてネタ的に面白かったのでまとめてみます。 Brinkman indexがほとんど日本でしか使用されていないのは、勉強している方々はご存知と思います。世界的には、Pack-yearを用いて評価し、この指標で死亡率や肺癌発生率などと検証されてい…

メモ:Never smokerの定義

病歴で嗜好品を確認する時にタバコ喫煙歴を聞きますよね。Never smokerの定義を知っていますか?実は全く吸わない事ではないんです。 ■Never smoker 過去吸った本数が100本以下。現在も吸わない。 ■Current smoker 現在、毎日もしくは数日喫煙している ■Form…

メモ:スポーツ貧血

ひょんなことからスポーツ貧血という概念を勉強してみました。Uptodateの貧血の項目を見るとなんと”Athletes”という項目があるんですね。 スポーツを行う人達にとって、血液量というのは実は様々な変化が起こることが知られています。例えば、1986年の陸上ア…

メモ:抗菌薬の筋注用リドカイン

抗菌薬を筋注する場合に筋注用リドカイン0.5%を利用することが時々あります。筋注用リドカイン0.5%は5ml製剤でリドカインが25mg含有されています。リドカインは主に肝代謝で、蓄積することで中枢神経毒性を発揮する事が知られています。今回明らかになったの…

メモ:May-Thurner症候群

昨日のGUPAで取り上げられていた疾患。恥ずかしながら今回初めて知ったのでちょっとお勉強してみます。。 ”May-Thurner症候群”は、別名"腸骨静脈圧迫症候群"とも呼ばれ、左総腸骨静脈が右総腸骨動脈と交叉する部分で腸骨動脈と第五腰椎の間で左総腸骨静脈が…

メモ:抗菌薬サイクリング療法について

ひょんなことから「サイクリング療法」について考えることに。以前岩田健太郎先生の「抗菌薬の考え方、使い方」の中でサイクリング療法は意味が無いと書いていた記憶もあり、結局自分できちんと調べる機会がありませんでした。 今回調べてみると、 「サイク…

メモ:エキノコッカス症の検査

エキノコッカスなんて学生時代に習った以外だと、医者10年間で数回しか鑑別に挙げたことはありません。北海道にいると全然景色が異なるんでしょうけど。 今回ちょっとしたことから、エキノコッカスの抗体検査について調べてみました。以前調べた中で商業ベー…

メモ:胸痛の原因としての消化器疾患

”Potential gastroenterologic causes of Non Cardiogenic Chest Pain: Gastroesophageal reflux disease (GERD); Esophageal motility disorder; Esophageal hypersensitivity; Biliary colic; Pancreatitis; Hepatitis; Pneumoperitoneum ; Peptic ulcer d…

メモ:悪性腫瘍の消化管閉塞患者の予後

消化管ステントの適応を考える際に参考になりました。悪性腫瘍によって消化管閉塞を来している患者さんで、ステントにするかバイパス手術をするかというのは結構悩ましいところです。 私は内科医なので、ステントを選択することが多いわけですが、その場合の…

メモ:胸水培養も血液培養ボトルで

腹水の培養を血液培養ボトルで採取すると陽性率があがるというのは実践していましたが、胸水でも同じ事が言われたんですね〜。知らなかったです。Blood culture bottle culture of pleural fluid in pleural infectionThorax 2011;66:658e662. doi:10.1136/t…

メモ:亜急性甲状腺炎の治療

The initial treatment of Subacute thyroiditis should include a b-blocker and a non-steroidal anti - inflammatory drug (NSAID) for pain relief. For patients who fail to respond to NSAID therapy, corticosteroids can be considered. Although c…

メモ:NSAIDsと利尿剤・ACEi併用

Nonsteroidal anti-inflammatory drugs can cause sodium retention and peripheral vasoconstriction and can attenuate the efficacy and enhance the toxicity of diuretics and ACE inhibitors. Arch Intern Med 158 1998 1108-1112 NSAIDsがNa貯留と末…

メモ:TOAST分類 脳梗塞の分類方法

脳梗塞の病型分類の方法はいくつかありますよね。 古典的にStandardなのはTOAST分類やOxford分類で最近はCSSやASCOD分類などがありますが、今回は古典的なTOAST分類の紹介です。もともと1993年に発表され、その後2000年に修正が加えられています。 TOAST(Th…

メモ:慢性膵炎の原因

慢性膵炎の原因 慢性膵炎っていうとアルコール多飲っていうイメージがありますが。色々あるんですね。 Alcohol abuse Genetic causes (mutations in the cystic fibrosis gene, hereditary pancreatitis) Ductal obstruction (eg, trauma, pseudocysts, ston…

メモ:鉄剤投与時の原則

鉄剤投与時の原則”Iron salts should not be given with food because phosphates, phytates, and tannates in food bind the iron and impair its absorption.” ついつい食後に投与しやすいですが、食事中の種々の成分によって吸収が阻害されます。厳密には…

メモ:Charlson Comorbidity indexについて

論文を読んでいたら出会いました。 ”Charlson comorbidity index”例えば、COPDのADO indexとか肺炎のPSIとか疾患単独の予後予測式ってたくさん出ていますよね。実臨床でもよく使う式です。 ただ、高齢者は併存疾患が多いので、疾患単独の予測式ではなく、複…

メモ:重症喘息の特徴

Cardinal features of severe asthma and/or impending respiratory failure include hypoxia, severe agitation, limited air movement on auscultation with absence of wheezing, nasal flaring, severe accessory muscle use with signs of exhaustion, …

メモ:INH治療中の肝障害

結核・LTBIの治療中にINHを使用している際に。 中止基準は①上限の5倍以上 ②上限の3倍以上かつ肝炎症状。Isoniazid therapy should be stopped is serum aminotransferase activity reaches five times the upper limit of normal or three times the upper l…

メモ:びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫

高齢者に多いDLBCL。R-CHOP>CHOPなんですね。 Diffuse large B-cell lymphoma is the most common haemopoetic malignancy, accounting for 25% of all lymphoid neoplasms. A trial done in 1998 showed that combining rituximab with standard cyclophos…