栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

循環器

MINERVA:おもしろ論文紹介コーナー 持続的な血圧測定 他

久々のミネルバです。テレビのCPRの話は確かになあと。興味深いのは最初に突っ込みが入ったのは蘇生率の高さ(笑)そこか!みたいな。

症例:BMJ 56歳女性 脂質異常症

case report。問題になるから考えるけど、実際にはスルーしそうな・・・?忘れないようにしよう 症例:56歳女性 脂質異常症 BMJ 2018;360:j5884 doi: 10.1136/bmj.j5884 (Published 1 February 2018) 56歳女性が安定型狭心症として胸痛クリニックに紹介とな…

論文:RetroCohort 失神患者における肺塞栓症の頻度

失神患者における肺塞栓症の頻度Prevalence of Pulmonary Embolism in Patients With Syncope JAMA Internal Medicine Published online January 29, 2018 【背景】 失神患者における肺塞栓症の頻度については、まだ十分なデータがなく相反する研究結果が混…

Clinical Problem Solving:Shocking diagnosis

毎週火曜日に1時間かけて症例検討をしているのですが、実症例に加えてClinical Problem Solving(CPS)形式の症例検討もやっていこうと思っています。症例概要以外の解説はスライドの原稿部分にいれてみたいな流れですね。うまく定着していくと良いのですが…

ACPJC:治療 原因不明の脳梗塞患者において、抗血小板薬治療にPFO閉鎖を追加すると脳梗塞再発が減る

ACPJC紹介。さてPFOについては右に左に振れておりますが、さてどうなることやら。 Acute kidney injury after computed tomography: a meta-analysis. Aycock RD, Westafer LM, Boxen JL, et al. Ann Emerg Med. 2017 Aug 12. [Epub ahead of print]. 臨床疑…

ACPJC:治療 HFpEF患者に対するβ遮断薬は死亡率を減らす

ACPJC紹介。このテーマはまだまだ色々出そうですね。 Drug treatment effects on outcomes in heart failure with preserved ejection fraction: a systematic review and meta-analysis. Zheng SL, Chan FT, Nabeebaccus AA, et al. Heart. 2017. [Epub ahe…

LESS IS MORE:低血糖に対する不必要なワークアップ teachable moment

LESS IS MOREシリーズ。偽性低血糖にはもう少し注意を払うべきですねえ。そして、盲目的服従!気をつけます。

ACPJC:治療 心房細動のあるPCI後の患者ではダビガトランによる抗血栓療法は3剤併用療法と比較して出血を減らした

ACPJC紹介。最近どの程度絞れるか?というデータが多いですね。 Dual antithrombotic therapy with dabigatran after PCI in atrial fibrillation. Cannon CP, Bhatt DL, Oldgren J, et al; RE-DUAL PCI Steering Committee and Investigators. N Engl J Med…

論文:Retrocohort 亡くなる20年前からの血圧トラジェクトリー

亡くなる20年前からの血圧トラジェクトリーBlood Pressure Trajectories in the 20 Years Before Death JAMA Intern Med. doi:10.1001/jamainternmed.2017.7023 Published online December 4, 2017. 【背景】 人生の終盤に血圧が安定化したり低下したりとい…

ACPJC 治療:安定した心血管疾患患者では、リバロキサバン+アスピリンはアスピリン単独と比較して心血管イベントを減らすが出血を増やす

ACPJC紹介です。最近この雑誌とは疎遠だったのですが、ACPJCなら許してもらおう。 COMPASS Investigators. Rivaroxaban with or without aspirin in stable cardiovascular disease. Eikelboom JW, Connolly SJ, Bosch J, et al; N Engl J Med. 2017;377:131…

今週のカンファ:誤嚥防止術の適応/セキューラⓇの膜/侵襲性肺アスペルギルス症

カンファまとめですちょっとモヤモヤする事が多いです。 誤嚥防止術の適応 Indications for surgery to prevent aspiration 誤嚥を防止するための外科的手術の適応を考える状況は皆様どの程度あるでしょうか?高齢者の認知症や老衰に伴う嚥下機能障害に対す…

論文:Prospective cohort 無症候性原発性アルドステロン症と高血圧発症リスク

The Spectrum of Subclinical Primary Aldosteronism and Incident Hypertension無症候性原発性アルドステロン症と高血圧発症リスク AnnInternMed. doi:10.7326/M17-0882 【背景】 原発性アルドステロン症は重度のレニン非依存性高アルドステロン血症によっ…

身体所見:Janeway病変

さて、身体所見シリーズ。今週は"I"行こうと思ったら診あたらず・・・どなたかIで始まる人名の身体診察所見があったら教えてくださいませ。ということで、人文字とぼして"J"いきます Janeway lesion ジェンウェイ病変 【方法】 手掌(特に母子球や小指球)…

論文:Procohort 妊娠糖尿病歴と長期の心血管疾患リスク ー米国女性の大規模前向き観察研究ー

長期の心血管疾患リスク ー米国女性の大規模前向き観察研究Association of History of Gestational Diabetes With Long-term Cardiovascular Disease Risk in a Large Prospective Cohort of US Women JAMA Intern Med. doi:10.1001/jamainternmed.2017.2790…

LESS IS MORE: 不必要なIVCフィルター A teachable moment

なんだか”不機嫌なピーナッツ”みたいなタイトル。意外と回収されてないんですねえ。そして割と色々起こすこともあるのだなあと再認識。

身体所見:Ewart'sign

さて、人の名前がついている身体所見シリーズ。今週は"E"いってみます!だいぶ伝わって来ましたでしょうか?笑 Ewart's sign エワート徴候 別名”Pin's syndrome” 【方法】左肩甲骨下角部分の打診および聴診、声音振盪の確認。【判定法】打診では濁音、山羊音…

ACPJC:臨床予測式 初回のunprovoked VTE患者において、抗凝固療法5-12ヶ月後のHERDOO2スコアは再発低リスク女性の同定に有用

ACPJC紹介です。以前からチラ見していたHERDOO2スコアについて也。タイトル分かりにく! Validating the HERDOO2 rule to guide treatment duration for women with unprovoked venous thrombosis: multinational prospective cohort management study. Rodg…

身体所見:Cardarelli sign カルダレリ徴候

身体所見シリーズ。さあ、皆様に法則が伝わるでしょうか?笑 Cardarelli sign カルダレリ徴候 【方法】 甲状軟骨を左方に押して、大動脈の拍動の有無を確認する【判定法】 甲状軟骨部で拍動を触知できれば陽性 【疾患・病態】 大動脈弓の拡張や動脈瘤。圧迫…

身体所見:Bancroft's sign バンクロフト徴候

身体所見シリーズ。とりあえず、色々バリエーション交えます。最終的に辞書的になれば良いかと笑。 Bancroft's sign バンクロフト徴候(別名:Moses' sign) 【方法】 下腿を前後方向および左右方向に圧迫して疼痛の有無を見る【判定法】 前後方向で疼痛が誘…

ACPJC:疫学 非弁膜症性心房細動患者ではDOAC関連消化管出血はダビガトラン・リバロキサバンよりアピキサバンが少ない

ブログ久々に更新! ACPJC紹介です。色々思うところがあり、ちょっと試行錯誤はしていきたいと思います。なかなか情報発信は難しいデスね。 Gastrointestinal safety of direct oral anticoagulants: a large population-based study. Abraham NS, Noseworth…

ACPJC:Prognosis 新規発症関節リウマチ患者は虚血性・非虚血性心不全のリスクが高まる

ACPJC紹介です。これは交絡ありそうだけどなあ。いつものSwedenの大規模コホート。 Association between rheumatoid arthritis and risk of ischemic and non- ischemic heart failure. Mantel A, Holmqvist M, Andersson DC, Lund LH, Askling J. J Am Coll…

LESS IS MORE:原因が明らかな静脈血栓塞栓症に対する凝固系検査 A teachable moment

LESS IS MORE久しぶりですこのテーマも以前から意識していましたが、きれいにまとまってますね。基本検査出し過ぎなんでしょうね。

論文:RCT 高齢者の心血管一次予防に対するスタチン治療と通常ケアの効果

高齢者の心血管一次予防に対するスタチン治療と通常ケアの効果Effect of Statin Treatment vs Usual Care on Primary Cardiovascular Prevention Among Older AdultsThe ALLHAT-LLT Randomized Clinical Trial JAMA Intern Med. doi:10.1001/jamainternmed.2…

LESS IS MORE: トロポニンカスケード A teachable moment

確かにその通りなんですが、代替案はちょっと弱いかなあ。現場で循環器医師とコラボしてその都度検証していく作業は重要だなあと改めて思いました。

症例:BMJ 高齢者の軽度嚥下障害と咽喉頭異常感

case reportなり〜。Globus sensationを球感覚と訳すか咽喉頭異常感と訳すかでしょうかねえ。それにしても初めて知った病気。 症例:72歳男性 軽度嚥下障害と咽喉頭異常感 BMJ 2017;357:j2106 72歳男性。3-4か月前から非進行性の嚥下障害と頸胸椎レベルの異…

ACPJC:Etiology CKD・CHF・CLDに対するメトホルミンの効果

ACPJC紹介します。今回はAnnalsから。これは以前の抄読会ネタでも紹介しましたが、興味深いのでもう一度。SRの質としては微妙かもしれません。 Clinical outcomes of metformin use in populations with chronic kidney disease, congestive heart failure, …

今週のカンファ:アルコールと糖尿病/その血栓は新しいのか古いのか?/胃軸捻転

カンファまとめなり。そして、ちょっくら出かけてきます! アルコールと糖尿病 Alcohol and diabetes mellitus これもある意味気付きですが・・・意外とアルコールそのものが糖尿病に良くないのか?という命題には結論が出ていないようにも思っていました。…

Dトレ(ポリファーマシー連載4月号):β遮断薬を考える!

連載第13回目です。2年目に突入して息切れ著しいですね笑。今回はβ遮断薬を取り上げてみました。結構大御所系がまだまだ残っているのでやりがいはありますね。 ご興味ある方は「治療」か「薬局」どちらかに掲載されておりますので是非本文をお読み下さい 薬…

症例:BMJ 82歳男性 症状なし

case report今回もBMJから。あるあるなシチュエーション。何で画像とった?みたいな。 症例:82歳男性 症状なし BMJ 2017;356:j1367 doi: 10.1136/bmj.j1367 無症状の82歳男性が外来クリニックで胸部MRAを撮像したところ、下記の様な画像結果だった。 (本文…

ACPJC:Therapeutics 1回の腹部超音波スクリーニングは腹部大動脈関連の死亡や破裂を減らす

ACPJCです。さて、この1回をどう判断するか。偶発所見として見つかることも多いですね。見つかったあとどうやって意志決定を促していくかも重要ポイントです。 Screening for abdominal aortic aneurysm in asymptomatic adults. Ali MU, Fitzpatrick-Lewis…