栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

循環器

論文:RetroCohort 入院中の患者に対する血栓予防

米国ガイドラインでは病院に入院した患者の静脈血栓症の客観的リスク評価とそれによる層別化を行うことを推奨しています。例えば、Padua Prediction Scoreは、入院患者を高リスク・低リスクに分類するためのリスク評価スコアとして使用が推奨されています。…

MINERVA:おもしろ論文紹介コーナー 老人性難聴 他

ミネルバご紹介なり〜毎回勉強になりますが、意外な事実という感じが良いですね①老人性難聴②心房中隔欠損③高血圧を治療する時期を決める④抗菌薬耐性⑤本当にベストフレンドか?⑥二重に見える

論文:Retrocohort プライマリケアで血圧測定を繰り返すことと血圧コントロールの関連

高血圧患者の診療はプライマリケア医にとって日常的ですよね。もちろん、プライマリケアでなくても多くの医療機関で血圧測定がされています。 さらに、高血圧のコントロールは重要性が高く、そのコントロールを改善することで、脳梗塞・心筋梗塞・死亡アウト…

LESS IS MORE:心不全患者の感覚障害 A teachable moment

LESS IS MOREですこの辺りはとても重要ですが確かに盲点になりやすいですね。もう少し、サポーティブな体制を作りたいなあ。

MINERVA:おもしろ論文紹介コーナー 猩紅熱再び・・・ 他

ミネルバご紹介なり〜個人的には自動速度違反取締装置の費用対効果がツボでした。おもろいこと考えますなあ。①猩紅熱②移民の健康③自動速度違反取締装置④妊娠中のパラセタモール⑤ジカウイルスと小頭症⑥心不全の診断

CQ:心不全の症状として嘔気・嘔吐はどの程度あるか?

日常診療で持った疑問を解決していくシリーズ。いつかやりたいなと思いつつ、問いの立て方が上手な人達をうらやましく思ってた分けですが、少しずつ取り組んでいこうかなと思います。CQ:心不全の症状としての嘔気・嘔吐はどの程度あるか? Background(疑問…

論文:Retrocohort 高血圧発症前の血圧上昇トラジェクトリー

高血圧発症前の血圧上昇トラジェクトリーTrajectories of Blood Pressure Elevation Preceding Hypertension Onset An Analysis of the Framingham Heart Study Original Cohort JAMA Cardiol. doi:10.1001/jamacardio.2018.0250 Published online March 21,…

MINERVA:おもしろ論文紹介コーナー 腱をたたく 他

今回もなかなか興味深いです。とりあえずアキレス腱のたたき方は試してみようかなと思います。皆様も是非!①アキレス腱反射②脳と血圧③肺癌スクリーニング④高齢者向けコミュニティグループ⑤胎動

論文:RetroCohort CKD合併高齢者に対して新規に抗凝固を開始した患者の脳梗塞・脳出血・全死亡:英国プライマリケアの人口ベース研究

CKD合併高齢者に対して新規に抗凝固を開始した患者の脳梗塞・脳出血・全死亡:英国プライマリケアの人口ベース研究Ischaemic stroke, haemorrhage, and mortality in older patients with chronic kidney disease newly started on anticoagulation for atri…

LESS IS MORE: 無症候性高血圧への過剰治療 A teachable moment

LESS IS MOREですこの問題、実は看護師さん・介護士さんレベルまで落とし込む必要があるかもしれませんね。印象としてはせん妄と似ている気がします。あくまで、原因ではなく結果であることが多いことを認識しましょう。

MINERVA:おもしろ論文紹介コーナー 持続的な血圧測定 他

久々のミネルバです。テレビのCPRの話は確かになあと。興味深いのは最初に突っ込みが入ったのは蘇生率の高さ(笑)そこか!みたいな。

症例:BMJ 56歳女性 脂質異常症

case report。問題になるから考えるけど、実際にはスルーしそうな・・・?忘れないようにしよう 症例:56歳女性 脂質異常症 BMJ 2018;360:j5884 doi: 10.1136/bmj.j5884 (Published 1 February 2018) 56歳女性が安定型狭心症として胸痛クリニックに紹介とな…

論文:RetroCohort 失神患者における肺塞栓症の頻度

失神患者における肺塞栓症の頻度Prevalence of Pulmonary Embolism in Patients With Syncope JAMA Internal Medicine Published online January 29, 2018 【背景】 失神患者における肺塞栓症の頻度については、まだ十分なデータがなく相反する研究結果が混…

Clinical Problem Solving:Shocking diagnosis

毎週火曜日に1時間かけて症例検討をしているのですが、実症例に加えてClinical Problem Solving(CPS)形式の症例検討もやっていこうと思っています。症例概要以外の解説はスライドの原稿部分にいれてみたいな流れですね。うまく定着していくと良いのですが…

ACPJC:治療 原因不明の脳梗塞患者において、抗血小板薬治療にPFO閉鎖を追加すると脳梗塞再発が減る

ACPJC紹介。さてPFOについては右に左に振れておりますが、さてどうなることやら。 Acute kidney injury after computed tomography: a meta-analysis. Aycock RD, Westafer LM, Boxen JL, et al. Ann Emerg Med. 2017 Aug 12. [Epub ahead of print]. 臨床疑…

ACPJC:治療 HFpEF患者に対するβ遮断薬は死亡率を減らす

ACPJC紹介。このテーマはまだまだ色々出そうですね。 Drug treatment effects on outcomes in heart failure with preserved ejection fraction: a systematic review and meta-analysis. Zheng SL, Chan FT, Nabeebaccus AA, et al. Heart. 2017. [Epub ahe…

LESS IS MORE:低血糖に対する不必要なワークアップ teachable moment

LESS IS MOREシリーズ。偽性低血糖にはもう少し注意を払うべきですねえ。そして、盲目的服従!気をつけます。

ACPJC:治療 心房細動のあるPCI後の患者ではダビガトランによる抗血栓療法は3剤併用療法と比較して出血を減らした

ACPJC紹介。最近どの程度絞れるか?というデータが多いですね。 Dual antithrombotic therapy with dabigatran after PCI in atrial fibrillation. Cannon CP, Bhatt DL, Oldgren J, et al; RE-DUAL PCI Steering Committee and Investigators. N Engl J Med…

論文:Retrocohort 亡くなる20年前からの血圧トラジェクトリー

亡くなる20年前からの血圧トラジェクトリーBlood Pressure Trajectories in the 20 Years Before Death JAMA Intern Med. doi:10.1001/jamainternmed.2017.7023 Published online December 4, 2017. 【背景】 人生の終盤に血圧が安定化したり低下したりとい…

ACPJC 治療:安定した心血管疾患患者では、リバロキサバン+アスピリンはアスピリン単独と比較して心血管イベントを減らすが出血を増やす

ACPJC紹介です。最近この雑誌とは疎遠だったのですが、ACPJCなら許してもらおう。 COMPASS Investigators. Rivaroxaban with or without aspirin in stable cardiovascular disease. Eikelboom JW, Connolly SJ, Bosch J, et al; N Engl J Med. 2017;377:131…

今週のカンファ:誤嚥防止術の適応/セキューラⓇの膜/侵襲性肺アスペルギルス症

カンファまとめですちょっとモヤモヤする事が多いです。 誤嚥防止術の適応 Indications for surgery to prevent aspiration 誤嚥を防止するための外科的手術の適応を考える状況は皆様どの程度あるでしょうか?高齢者の認知症や老衰に伴う嚥下機能障害に対す…

論文:Prospective cohort 無症候性原発性アルドステロン症と高血圧発症リスク

The Spectrum of Subclinical Primary Aldosteronism and Incident Hypertension無症候性原発性アルドステロン症と高血圧発症リスク AnnInternMed. doi:10.7326/M17-0882 【背景】 原発性アルドステロン症は重度のレニン非依存性高アルドステロン血症によっ…

身体所見:Janeway病変

さて、身体所見シリーズ。今週は"I"行こうと思ったら診あたらず・・・どなたかIで始まる人名の身体診察所見があったら教えてくださいませ。ということで、人文字とぼして"J"いきます Janeway lesion ジェンウェイ病変 【方法】 手掌(特に母子球や小指球)…

論文:Procohort 妊娠糖尿病歴と長期の心血管疾患リスク ー米国女性の大規模前向き観察研究ー

長期の心血管疾患リスク ー米国女性の大規模前向き観察研究Association of History of Gestational Diabetes With Long-term Cardiovascular Disease Risk in a Large Prospective Cohort of US Women JAMA Intern Med. doi:10.1001/jamainternmed.2017.2790…

LESS IS MORE: 不必要なIVCフィルター A teachable moment

なんだか”不機嫌なピーナッツ”みたいなタイトル。意外と回収されてないんですねえ。そして割と色々起こすこともあるのだなあと再認識。

身体所見:Ewart'sign

さて、人の名前がついている身体所見シリーズ。今週は"E"いってみます!だいぶ伝わって来ましたでしょうか?笑 Ewart's sign エワート徴候 別名”Pin's syndrome” 【方法】左肩甲骨下角部分の打診および聴診、声音振盪の確認。【判定法】打診では濁音、山羊音…

ACPJC:臨床予測式 初回のunprovoked VTE患者において、抗凝固療法5-12ヶ月後のHERDOO2スコアは再発低リスク女性の同定に有用

ACPJC紹介です。以前からチラ見していたHERDOO2スコアについて也。タイトル分かりにく! Validating the HERDOO2 rule to guide treatment duration for women with unprovoked venous thrombosis: multinational prospective cohort management study. Rodg…

身体所見:Cardarelli sign カルダレリ徴候

身体所見シリーズ。さあ、皆様に法則が伝わるでしょうか?笑 Cardarelli sign カルダレリ徴候 【方法】 甲状軟骨を左方に押して、大動脈の拍動の有無を確認する【判定法】 甲状軟骨部で拍動を触知できれば陽性 【疾患・病態】 大動脈弓の拡張や動脈瘤。圧迫…

身体所見:Bancroft's sign バンクロフト徴候

身体所見シリーズ。とりあえず、色々バリエーション交えます。最終的に辞書的になれば良いかと笑。 Bancroft's sign バンクロフト徴候(別名:Moses' sign) 【方法】 下腿を前後方向および左右方向に圧迫して疼痛の有無を見る【判定法】 前後方向で疼痛が誘…

ACPJC:疫学 非弁膜症性心房細動患者ではDOAC関連消化管出血はダビガトラン・リバロキサバンよりアピキサバンが少ない

ブログ久々に更新! ACPJC紹介です。色々思うところがあり、ちょっと試行錯誤はしていきたいと思います。なかなか情報発信は難しいデスね。 Gastrointestinal safety of direct oral anticoagulants: a large population-based study. Abraham NS, Noseworth…