栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

循環器

論文:Cross sectional 失神入院患者における肺塞栓症の頻度

失神入院患者における肺塞栓症の頻度Prevalence of pulmonary embolism among patients hospitalized for syncope N ENGL J MED 375;16,October 20,2016 【背景】 失神で入院した患者の肺塞栓症の有病率は十分に記録されておらず、現行の診療ガイドラインで…

論文:ProspectiveCohort 院内心停止後の低体温療法と生存率の関係 

院内心停止後の低体温療法と生存率の関係Association between therapeutic hypothermia and survicval after in-hospital cardiac arrest JAMA. 2016;316(13):1375-1382 【背景】 低体温療法は院外および院内心停止の両方で行われている。院内心停止患者セッ…

ACPJC:Clinical Prediction Guide 内科入院中患者のVTE発症予測の4つのリスクモデルの検証

ACPJCまとめ。ここ病院としてちゃんと取り組んでるところってあります?うちは現時点では断念ちう。 Validation of risk as- sessment models of venous thromboembolism in hospitalized medical patients. Greene MT, Spyropoulos AC, Chopra V, et al. Va…

MKSAP:HbA1cの解釈/卵巣癌/大動脈解離/HP体とは

MKSAP全問正解が続いています。問題が簡単なのか読むのがうまくなったのか。では張り切って! HbA1cの解釈 How to HbA1c ❶症例 48歳女性。HbA1cが8.5%(予測平均血糖197)。2型糖尿病で過去3ヶ月の空腹時血糖の平均は132。また月経過多による鉄欠乏性貧血に対…

今週のカンファ:Platypnea Orthodeoxia Syndrome/尿路感染にCEZ vs CTRX/CDIの分類

カンファネタです。今週はカンファなかったなあ(笑) Platypnea Orthodeoxia Syndrome 扁平呼吸 「立位や座位で低酸素血症が出現し、臥位で改善する」という病態は扁平呼吸として知られています。日常診療をしていても時折遭遇する病態です。なんかDr.Gでも…

LESS IS MORE: 重症肺疾患患者の呼吸困難に対する冠動脈ステント A teachable moment

これは当院の循環器の先生方とも時々話題になることがあります。オッカムの剃刀のくだりはやや分かりにくいですが、結局関連があるかと言われれば、感情的には”ある”としたくなるかもしれないけど、証拠不十分だよね・・・ということなんでしょうか。

ACPJC:Therapeutics 急性期脳梗塞やTIA患者では、チカグレロールはアスピリンと比較して90日後の死亡・脳卒中・心筋梗塞の複合アウトカムは変わらない

ACPJCまとめ。これ、NEJMのHPに分かりやすい動画が掲載されてましたね。まあ、まだまだ高い薬に飛びつかなくて良さそうです。 Ticagrelor versus aspirin in acute stroke or transient ischemic attack. Johnston SC, Amarenco P, Albers GW, et al; SOCRAT…

ACPJC:Therapeutics 冠動脈疾患患者では内服治療にCABGを追加すると全死亡と心血管死亡が減る

ACPJCまとめ。この辺りはやはり組み入れ基準が重要な気がします。NEJMも目を通しているつもりなんですが読めてない記事も多いなあ。それにしても左室機能低下の定義が何だか年々厳しくなりますね。今回は35%未満です・・・ Coronary-artery bypass surgery i…

ACPJC:Therapeutics 75歳以上の高齢高血圧患者では、厳格降圧治療および通常降圧治療のどちらが心血管イベントを減らすか

ACPJCまとめ。有名なSPRINT研究に対するACPJC。コメントがとても勉強になります。 Intensive vs standard blood pressure control and cardio- vascular disease outcomes in adults aged > 75 years: a randomized clinical trial. Williamson JD, Supiano …

LESS IS MORE: 抗血栓薬3剤併用療法 A teachable moment

3剤併用療法はTOATって言うんですねえ。この部分のエビデンスがそれなりにあるのが分かって良かったです。やっぱり、この手の話題は新知識があると良いですよね。

ACPJC Etiology:65歳未満の成人では抗うつ薬は心血管リスクを増やさなかった

ACPJCまとめ。抗うつ薬の負の側面って色々検証されていますが、当初出てくるセンセーショナルな部分から徐々に落ち着いた論調になってきますね。まあ、きちんと検証することが大事です。 Antidepressant use and risk of cardiovascular outcomes in people …

今週のカンファ:CNSのCRBSI治療期間/出血後の抗凝固再開タイミング/心血管攣縮と脳血管攣縮

さてさてまとめまとめ。ニッチなところを攻めます! CNSのCRBSI治療期間 Duration for CNS bacteremia ちょっとICTネタで恐縮ですが。カンファでは専門内科の先生方からはこの辺りの質問が多い様に思います。ちなみに、CRBSIとCLABSIの違いは大丈夫でしょう…

ACPJC:Therapeutics ロスバスタチンは中等度心血管リスク患者の心血管イベントを減らす

ACPJCまとめです。クレストールⓇの研究はJUPITERが有名でしたが、結構微妙な研究で早期終了かつ糖尿病を増やすと言う副産物ももたらした研究でした。もちろん企業サポート。うーむ・・・というわけで今回です。 Cholesterol lowering in intermediate-risk p…

LESS IS MORE: 出来る限りシンプルに・・・ Keeping it simple A teachable moment

LESS IS MOREです。まあ、この手の話題も常識にはなっていますが、一応おさらいということで・・・普通だよね〜という方は全く問題ありません(笑)

Review:Lancet PE/DVT

Cです。 LancetのPE/DVTの総説です。過小評価も過大評価も防がねばならないという難しい疾患ですよね。奥が深いです。それにしても、心房細動にしろVTEにしろ第一選択はDOACの時代になってしまいました。個人的には「ワーファリンでいいじゃん」と思う事が多…

ACPJC:Prognosis 心筋梗塞患者では新規発症の心房細動があると90日以内の心血管イベントリスクが増える

ACPJCまとめです。まあそうなんですね。心房細動が起こってしまうほどの心筋梗塞ということなんでしょうか・・・ All types of atrial fibrillation in the setting of myocardial infarction are associated with impaired outcome. Batra G, Svennblad B, …

今週のカンファ:狭心症の原因としての大動脈弁狭窄症/畳目模様/コリン作動性クリーゼ

今週のカンファまとめ。ようやく追いついてきた。 狭心症の原因としての大動脈弁狭窄症 AS as a cause of angina 狭心症症状の原因としてASをあげられるか・・・ASの患者の症状としては想起しやすいんだけど、狭心症なのに冠動脈狭窄がないときに、ASを考え…

ACPJC:Etiology 高齢者ではマクロライド系抗菌薬は心室性不整脈増加とは関連しない

ACPJCまとめです。このテーマはこれでほぼ決着で良い気がしますが・・・ Macrolide antibiotics and the risk of ventricular arrhythmia in older adults. Trac MH, McArthur E, Jandoc R, et CMAJ. 2016;188: E120-9. 臨床上の疑問: 高齢者では、マクロラ…

ACPJC:Clinical Prediction Guide ABC脳卒中リスクスコアはCHA2DS2-vascスコアよりも心房細動患者の脳卒中を予測する

ACPJCまとめです。恥ずかしながらこのスコアは初めて。ガチンコ対決か!?とりあえずSTABILITY研究の語呂がいかん! The ABC (age, biomarkers, clinical history) stroke risk score: a biomarker-based risk score for predicting stroke in atrial fibril…

ACPJC:Therapeutics 糖尿病患者では血圧を下げる効果はベースラインの血圧が140mmHg以上の場合期待できる

ACPJCまとめです。糖尿病の方の血圧コントロールの話題。是非是非ご参考に。 Effect of antihypertensive treatment at different blood pressure levels in patients with diabetes mellitus: systematic review and meta-analyses. Brunstrom M, Carlberg …

論文抄読会:BMJ & Lancet 洞調律HFrEF患者へのβ拮抗薬効果の年齢影響/女性の偏頭痛と心血管リスク/プライマリケアへの抗菌薬適正介入/尿路結石へのジクロフェナクとアセトアミノフェン

論文のザックリまとめはマンスリーにします。これ、昔はよくやってたなあ。ちょっと今はキャパオーバーなので、これくらいで。 ■BMJ■ 洞調律HFrEF患者へのβ拮抗薬効果の年齢影響 Effect of age and sex on efficay and tolerability of β blockers in patien…

今週のカンファ:アミオダロンと甲状腺機能低下症/整腸剤と便秘/Vesperの呪い

今週のカンファまとめておきます。それにしてもまとめながら勉強になりますね。興味深いカンファでした! アミオダロンと甲状腺機能低下症 Amiodarone and hypothyroidism 循環器専門医と一緒にカンファをしていると総合内科医だけでは遭遇しないような病態…

MKSAP:糖尿病発症/oncologic emergency/アスピリン万能説/心房細動治療

MKSAPまとめです。果たしてアスピリンは万能なんでしょうか。 糖尿病発症Onset of DM ❶症例 15歳女児。頻尿と尿意切迫感で来院。ここ2ヶ月の間、毎日5リットルの水分を摂取している。母親は2型糖尿病。バイタル正常で身体所見は特記所見なし。BMI35。脱水所…

ACPJC:Therapeutics CHESTが静脈血栓症に対する抗凝固薬投与についての20の強い推奨

ACPJCまとめておきます。CHESTのガイドラインは見ていませんでした。AVPJCの有り難いところは、ガイドラインのUpdateもまとめてくれているところですよね。 Antithrombotic therapy for VTE disease: CHEST guideline and expert panel report.Kearon C, Akl…

LESS IS MORE: 誘因のない静脈血栓症患者での悪性腫瘍åスクリーニング A teachable moment

LESS IS MORE今週分です。このネタもかなり既視感はありますが・・・そして、多くの場合造影CTは既に撮られているのではないか?という日本ならではの疑問もあるかもしれません。

ACPJC:Therapeutics 80歳以上のNSTEMIや不安定狭心症患者で、侵襲的な治療戦略は心血管アウトカムを改善する

ACPJCです。80歳以上のエビデンスが少しずつ出てきていますね。なんといってもこの研究グループの名前が「After Eighty study investigators」ですからねえ(笑) Invasive versus conservative strategy in patients aged 80 years or older with non-ST-el…

ACPJC:Therapeutics 移行期ケアとしてのテレモニタリングは心不全患者の再入院を減らすか

ACPJC5月分でました〜。今月も少しずつ紹介していきます! Effectiveness of remote patient monitoring after discharge of hospitalized patients with heart failure: the Better Effectiveness After Transition–Heart Failure (BEAT-HF) randomized cli…

Review:BMJ 急性冠症候群 Acute coronary syndrome

さてまたまたreview。今回は超ド本命。それにしても毎回よく訳しますな。C先生、おつです。

MKSAP:カリブ海でのバカンス/慢性リンパ性白血病の治療/肺塞栓症の再発リスク評価/男性不妊の診断

MKSAPまとめです。 ゴールデンウィークはカリブ海でバカンスでもどうですか?では張り切って! カリブ海でのバカンスVacation in Caribbean ❶症例 35歳男性。4月に来院。24時間続く複視と嚥下障害(固形物、水分)を主訴に救急外来を受診。妻も同様の症状で外…

ACPJC:Therapeutics 院外心停止に対する機械CPRと用手CPRでは生存率も神経予後も変わらない

ACPJCです。機械のレベルは色々な分野で人間を超えようとしておりますね。 Manual cardiopulmonary resuscitation versus CPR including a mechanical chest compression device in out-of-hospital cardiac arrest: a comprehensive meta-analysis from ran…