栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

感染症

身体所見:Janeway病変

さて、身体所見シリーズ。今週は"I"行こうと思ったら診あたらず・・・どなたかIで始まる人名の身体診察所見があったら教えてくださいませ。ということで、人文字とぼして"J"いきます Janeway lesion ジェンウェイ病変 【方法】 手掌(特に母子球や小指球)…

症例:JAMA ped 6歳男児 発熱・嘔吐・腹痛

case reportです。ちょっと昔の奴を引っ張り出してきました。 症例:6歳男児 発熱・嘔吐・腹痛 JAMA Pediatrics October 2015 Volume 169, Number 10 生来健康な6歳男児が、6日持続する発熱(最高40℃)、断続的嘔吐、4日前からのび漫性腹痛を認めた。身体診…

ACPJC:治療 単純性蜂窩織炎の治療としてセファレキシンにST合剤を追加しても治癒率は改善せず

ACPJC紹介なり。諸外国ではCA-MRSAも多くなっている様なので更に悩ましい所ですね。 Effect of cephalexin plus trimethoprim–sulfamethoxazole vs cephalexin alone on clinical cure of uncomplicated cellulitis: a randomized clinical trial. Moran GJ,…

ACPJC:治療 重症インフルエンザ感染症の入院患者では、オセルタミビル単剤より3剤併用療法の方が死亡率を下げる

ACPJC紹介です。さて、これをどう適用するかだなあ3剤とは、クラリスロマイシン・ナプロキセン・オセルタミビルとのこと。 Efficacy of clarithromycin– naproxen–oseltamivir combination in the treatment of patients hospitalized for influenza A(H3N2…

MINERVA:おもしろ論文紹介コーナー 中耳炎に対する抗菌薬 他

ひさびさにミネルバですテンポよくサクサクいきましょう。移動時間にできちゃうのはラクチンです。①抗菌薬が必要な中耳炎小児は誰?②小児期の溺水③スタチンと大腸癌④GCAの診断⑤タトゥー⑥前立腺癌と精管切除⑦12脳神経

今週のカンファ:椎体炎の治療期間/SSAP/椎骨脳底動脈循環不全

カンファまとめですとりあえずあるあるを。 椎体炎の治療期間 EDuration of treatment for vertebral osteomyelitis ひとまず、今の医療機関に来てからというもの化膿性椎体炎がものすごく多い印象です。まあ、もちろん治療期間が長期化するので、ずっと話題…

症例:Lancet 22歳女性 拇指の痛みと皮疹

case reportです。これは国立国際からですね! 症例:22歳女性 拇指の痛みと皮疹 Lancet 2016; 388: 275 22歳に日本人女性が10日前からの拇指の痛みと皮疹を主訴に病院を受診された。彼女は2週間前にウガンダに行き、Mnafwa地区に滞在していた。 彼女は学生…

症例:BMJ 異常な骨盤レントゲン

case report。今回はまたBMJから。 症例:95歳女性 異常な骨盤レントゲン BMJ 2017;357:j2593 doi: 10.1136/bmj.j2593 (Published 2017 June 15) 95歳女性が転倒して入院した。股関節骨折を起こしていた。既往として、Alzheimer病・高血圧・2型糖尿病があり…

ACPJC:Therapeutics CDIでは通常治療に静注ベズロトキスマブを加えると12週後の再発を減らす

ACPJC紹介です〜。CDIいなくなったなあ・・・もうかれこれ半年くらいは見かけてないです。 Bezlotoxumab for prevention of recurrent Clostridium difficile infection. Wilcox MH, Gerding DN, Poxton IR, et al; MODIFY 1 and MODIFY II Investigators. N…

今週のカンファ:インターフェロンフリー時代のジレンマ/AIMAH/吐物の色バリエーション

カンファまとめです。だいぶ遅まきなり〜。結構この時間に救急当番とか入ると厳しいですねえ。 インターフェロンフリー時代のジレンマ Dilemma for era of IFN free これって、お金のこと??と思いたくなりますが、お金だけではありません。今回のテーマはS…

論文:RCT 新規カリウムイオン競合型酸抑制薬であるボノプラゾンをピロリ菌除菌のレジメンに加えた治療効果

新規カリウムイオン競合型酸抑制薬であるボノプラゾンをピロリ菌一次除菌のレジメンに加えた治療効果Vonoprazan, a novel potassium-competitive acid blocker, as a component of first-line and second-line triple therapy for Helicobacter pylori eradi…

論文:Retrocohort MSSA菌血症に対するナフシリンまたはセファゾリンとバンコマイシンの効果比較

MSSA菌血症に対するナフシリンまたはセファゾリンとバンコマイシンの効果比較Comparative effectiveness of nafcillin or cefazolin versus vancomycin in methicillin-susceptible Staphylococcus aureus bacteremia BMC Infectious Diseases 2011, 11:279 …

ACPJC:Quality Improvement 抗菌薬処方を改善する介入の効果は?

ACPJC紹介します。今回はコクランのシステマティックレビューから。 Interventions to improve antibiotic prescribing practices for hospital inpatients. Davey P, Marwick CA, Scott CL, et al. Cochrane Database Syst Rev. 2017;2:CD003543. 臨床上の…

症例:Lancet infect dis 61歳男性 浅い食道潰瘍

case report紹介です。最近は日本人のcase report増えてますね。今回は多摩総合医療センターからです。こちらもクイズにしておきます。 症例:61歳男性 浅い食道潰瘍 Lancet Infect Dis 2016; 16: 384 61歳男性、15年前に急性骨髄性白血病に対して臍帯血移植…

今週のカンファ:IVLの診断/Munchausen症候群/化膿性脊椎炎の再発

カンファ内容です〜。今年度はアダルトカンファになります(爆)挑戦挑戦 笑 IVLの診断 Diagnosis of intravascular lymphome DLBCLの一亜型ですね。小血管内のリンパ球増殖で、リンパ節腫脹がでにくいのが特徴です。そもそもは1959年にPflegerらが報告した…

MINERVA:おもしろ論文紹介コーナー 手術の意志決定共有

ミネルヴァ結構良いです。さらっとジャーナリングするのに最適。興味があれば、是非本文を。 さて、今週は締め切り三つですね。

症例:Lancet 84歳男性 膝関節腫脹・疼痛

case report今回はLancet infectious diseaseです。これも色々勉強になりました。 症例:84歳男性 膝関節腫脹・疼痛 Lancet Infect Dis 2016; 16: 506 2012年に、84歳の中国人男性が進行性・慢性経過・非外傷性の左膝関節腫張・疼痛を主訴に受診された。既往…

ACPJC:Therapeutics 敗血症患者では持続的抗菌薬は間欠的抗菌薬と比較して病院死亡を減らす

ACPJCです。このテーマはまた微妙な所です。集中治療領域ではTDM導入して持続ってあるとも聞きますが・・・ Randomized clinical trial of observational versus antibiotic treatment for a first episode of CT-proven uncomplicated acute diverticulitis…

MINERVA:おもしろ論文紹介コーナー 外傷画像検査における予期せぬ異常所見

ネタですね小ネタ特集ですが、興味のある方は是非元文献までどうぞ〜。まだまだ知らないことばっかり。

今週のカンファ:セファメジン+バンコマイシン/インフルエンザ後のTSS/院内レジオネラ

カンファは冬なので感染症が増えて来ましたねえ。色々思うところはありますね 笑 セファメジン+バンコマイシン Cefazolin and Vancomycin 血液培養でグラム陽性球菌が生えた〜という場合にどうゆうアクションを起こすか??多くの場合には、バンコマイシン…

今週のカンファ:失語は話さないと気付かれない/Fitz-Hugh Kurtis症候群の画像所見/脂肪塞栓症

カンファ来年度はまた少し変わるかもな。自らの立ち位置があまり上になり過ぎないようにやりたいんだけどなあ。無理かなあ・・・ 失語は話さないと気付かれない No talking, No diagnose aphasia 最近続いたので・・・急性発症の失語に気付いてもらえるかど…

今週のカンファ:Kanavelの4徴/アスパラカリウムⓇとスローケーⓇ/骨折による出血量

カンファでの学びも相変わらず興味深いです。やっぱり症例シェアが重要ですね。知らないことたくさんだなあ。 Kanavelの4徴 Kanavel sign カンファで久々に名前を聞きました。 一応整理しておこうかと思います。Kanavel signは指の皮膚軟部組織感染症の際に…

ACPJC:Therapeutics 重症敗血症患者においてヒドロコルチゾンは敗血症性ショックへの進展を予防できない

ACPJCです。ステロイドの役割はやはり限定的ですね。 Effect of hydrocortisone on development of shock among patients with severe sepsis: the HYPRESS randomized clinical trial. Keh D, Trips E, Marx G, et al; SepNet-Critical Care Trials Group. …

今週のカンファ:漆喰腎/腸内細菌とビタミンK/線条体内包梗塞

カンファ今年もゆるりとやってきます。少しずつ知識を増やしていきたいですね!まだまだ不十分な事が多いですが・・・ 漆喰腎 Motar kidney みなさん、言葉は知っていますでしょうか?初めての方はこちらをご覧下さい。 (http://xn--o1qq22cjlllou16giuj.jp…

Review:Lancet 梅毒

Cです。梅毒のレビューが出ており早速読みました。 梅毒は忘れた頃にぽろっとやってきますよね。 以前MSMのレビューも読んだので個人的には待ち構えているつもりなんですが いざ実際に見つけると慌ててしまいます。 皆様の日常診療のお役に立てれば幸いです。…

今週のカンファ:餅による腸閉塞/気胸に合併する膿胸/テルビナフィン内服の副作用

カンファ今年もゆるりとやってきます。冬場はどうしてもintensityが下がりますが・・・ 餅による腸閉塞 Bowel obstruction due to rice cake この白いのは何でしょう??というのが問題ですが・・・ (http://www.qqct.jp/images/seminar/1102/a_13_1.jpgよ…

MINERVA:おもしろ論文紹介コーナー お前の虫垂はなくなった、帰れ!

ミネルバです。虫垂炎の手術って海外ではエライことになってるみたいですね。そのうち白内障的に行われることが出てくるんでしょうか・・・

今週のカンファ:鰆とアニサキス/成長ホルモンとTG/利尿剤投与中の胸水評価

カンファネタもう一つ。さあて、あとは年内原稿2本+プレゼン1つ。間に合うかなあ・・・年明けもたくさんですが・・・ 鰆とアニサキス Spanish mackerel and anisakis アニサキスと言えば生魚なわけですが、皆さんはどんな魚を想像しますでしょうか?サバ…

ACPJC:Therapeutics 市中肺炎患者では臨床的に安定して5日で抗菌薬を中止しても通常ケアと同等

ACPJCまとめ。抗菌薬治療期間についてのエビデンスは今後も様々欲しいところです。 Duration of antibiotic treatment in community-acquired pneumonia: a multicenter randomized clinical trial. Uranga A, Espan ̃ a PP, Bilbao A, et al. JAMA Intern M…

症例:Lancet 77歳女性 発熱・意識変容・項部硬直

case report今回はLancetから。まあ題名見ちゃうとなので隠してみます。そいつそこにもいるのかあ・・・という感じ。なんとなくAustrian症候群を疑いたくなりますが・・・ちょっと問題風に意訳しておりますよ〜。 症例:77歳女性 発熱・意識変容・項部硬直La…