栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

救急

MINERVA:おもしろ論文紹介コーナー 何かが水の中に 他

ミネルバです!タイトルが怖い。夏のホラーみたいになってますね。ひとまず今回は①地下水中のリチウム②Glasgow coma scale③高血圧治療の合剤④閉経と認知機能⑤ジフテリア/破傷風/百日咳ワクチン⑥生物製剤と授乳

ACPJC:治療 救急外来を受診した片頭痛患者に対する静注プロクロルペラジン+ヒフェンヒドラミンは静注水溶性モルヒネより疼痛緩和効果が高い

ACPJC紹介です。片頭痛治療のオプションが増えるのは良いことです。楽しみ楽しみ。 Friedman BW, Irizarry E, Solorzano C, et al. Randomized study of IV prochlorperazine plus diphenhydramine vs IV hydromorphone for migraine. Neurology. 2017;89:20…

MINERVA:おもしろ論文紹介コーナー 持続的な血圧測定 他

久々のミネルバです。テレビのCPRの話は確かになあと。興味深いのは最初に突っ込みが入ったのは蘇生率の高さ(笑)そこか!みたいな。

論文:RetroCohort 失神患者における肺塞栓症の頻度

失神患者における肺塞栓症の頻度Prevalence of Pulmonary Embolism in Patients With Syncope JAMA Internal Medicine Published online January 29, 2018 【背景】 失神患者における肺塞栓症の頻度については、まだ十分なデータがなく相反する研究結果が混…

ACPJC:治療 持続的心臓圧迫と30:2の比の心肺蘇生では生存率が変わらない

ACPJC紹介です。 Effectiveness of different compression-to-ventilation methods for cardiopulmonary resuscitation: A systematic review. Ashoor HM, Lillie E, Zarin W, et al; ILCOR Basic Life Support Task Force. Resuscitation. 2017;118:112-25.…

LESS IS MORE: オーバートリアージのコストを再計算する A teachable moment

内科的には少し縁遠い感じはしますね。まず、型をしっかりしないと、形無しになっちゃうという話を思い出しました。

LESS IS MORE: トロポニンカスケード A teachable moment

確かにその通りなんですが、代替案はちょっと弱いかなあ。現場で循環器医師とコラボしてその都度検証していく作業は重要だなあと改めて思いました。

論文:RetroCohort 救急医のオピオイド処方パターンと長期使用のリスク

救急医のオピオイド処方パターンと長期使用のリスクOpioid-Prescribing Patterns of Emergency Physicians and Risk of Long-Term Use N Engl J Med 2017;376:663-73. 【背景】 米国でオピオイドの過剰使用が増えている一因に、医師による処方があるだろう。…

MINERVA:おもしろ論文紹介コーナー 外傷画像検査における予期せぬ異常所見

ネタですね小ネタ特集ですが、興味のある方は是非元文献までどうぞ〜。まだまだ知らないことばっかり。

今週のカンファ:Kanavelの4徴/アスパラカリウムⓇとスローケーⓇ/骨折による出血量

カンファでの学びも相変わらず興味深いです。やっぱり症例シェアが重要ですね。知らないことたくさんだなあ。 Kanavelの4徴 Kanavel sign カンファで久々に名前を聞きました。 一応整理しておこうかと思います。Kanavel signは指の皮膚軟部組織感染症の際に…

今週のカンファ:漆喰腎/腸内細菌とビタミンK/線条体内包梗塞

カンファ今年もゆるりとやってきます。少しずつ知識を増やしていきたいですね!まだまだ不十分な事が多いですが・・・ 漆喰腎 Motar kidney みなさん、言葉は知っていますでしょうか?初めての方はこちらをご覧下さい。 (http://xn--o1qq22cjlllou16giuj.jp…

論文:RCT ICU患者でのビデオ喉頭鏡 vs 直視喉頭鏡の成功率

Video Laryngoscopy vs Direct Laryngoscopy on Successful First-Pass Orotracheal Intubation Among ICU Patients A Randomized Clinical TrialICU患者でのビデオ喉頭鏡 vs 直視喉頭鏡の成功率 JAMA. doi:10.1001/jama.2016.20603 Published online Januar…

LESS IS MORE:胸痛と酸素投与 A teachable moment

少しレイアウトが変わりましたね。この辺りは、少しずつ現場のプラクティスが変わっている感じはありますよね。

論文:ProspectiveCohort 院内心停止後の低体温療法と生存率の関係 

院内心停止後の低体温療法と生存率の関係Association between therapeutic hypothermia and survicval after in-hospital cardiac arrest JAMA. 2016;316(13):1375-1382 【背景】 低体温療法は院外および院内心停止の両方で行われている。院内心停止患者セッ…

症例:BMJ 冷たい足 Cold feet

case reportというか一発診断か。今回もBMJから。これな〜んだ。 症例:冷たい足 Cold feetBMJ 2016;354:i4584 70代男性が病院にせん妄・低体温で来院した。アルコール摂取歴があり、3日前から彼の姿を見た人がいなかった。その後、濡れた服を着てバスタブの…

今週のカンファ:単純CTで見る脳動脈瘤/Flick sign/麻疹ワクチンの歴史

カンファネタです。画像のスペシャリストや身体所見好きレジデントがカンファにいると盛り上がりますね。あとはすごーく批判的な人々も重要です(笑) 単純CTで見る脳動脈瘤 Cerebral Aneurysm on Brain CT 一般的に頭部単純CTでは脳動脈瘤は同定できません…

Review:Lancet PE/DVT

Cです。 LancetのPE/DVTの総説です。過小評価も過大評価も防がねばならないという難しい疾患ですよね。奥が深いです。それにしても、心房細動にしろVTEにしろ第一選択はDOACの時代になってしまいました。個人的には「ワーファリンでいいじゃん」と思う事が多…

Review:BMJ 敗血症の病態生理と対応

Cです。 BMJの敗血症のレビューです。この分量とクオリティ。2週間かかりました。恐るべし。以下、だらだらと感想+私見です。適当に読み飛ばしてください。 BLSやACLSも似ていると思うのですが、突き詰めて行くとAという薬やBという診断法、Cというデバイス…

論文抄読会:BMJ & Lancet 洞調律HFrEF患者へのβ拮抗薬効果の年齢影響/女性の偏頭痛と心血管リスク/プライマリケアへの抗菌薬適正介入/尿路結石へのジクロフェナクとアセトアミノフェン

論文のザックリまとめはマンスリーにします。これ、昔はよくやってたなあ。ちょっと今はキャパオーバーなので、これくらいで。 ■BMJ■ 洞調律HFrEF患者へのβ拮抗薬効果の年齢影響 Effect of age and sex on efficay and tolerability of β blockers in patien…

MKSAP:糖尿病発症/oncologic emergency/アスピリン万能説/心房細動治療

MKSAPまとめです。果たしてアスピリンは万能なんでしょうか。 糖尿病発症Onset of DM ❶症例 15歳女児。頻尿と尿意切迫感で来院。ここ2ヶ月の間、毎日5リットルの水分を摂取している。母親は2型糖尿病。バイタル正常で身体所見は特記所見なし。BMI35。脱水所…

論文:RCT 希釈リンゴジュースと電解質調整経口補液の軽度の胃腸炎小児に対する効果

希釈リンゴジュースと電解質調整経口補液の軽度の胃腸炎小児に対する効果Effect of dilute apple juice and prefered fluids vs electrolyte maintenance solution on treatment failure among children with mild gastroenteritis*1 JAMA. doi:10.1001/jama…

ACPJC:Therapeutics 院外心停止に対する機械CPRと用手CPRでは生存率も神経予後も変わらない

ACPJCです。機械のレベルは色々な分野で人間を超えようとしておりますね。 Manual cardiopulmonary resuscitation versus CPR including a mechanical chest compression device in out-of-hospital cardiac arrest: a comprehensive meta-analysis from ran…

論文:Retrocohort HOSPITALスコアは30日以内の再入院を予測する

HOSPITALスコアは30日以内の再入院を予測するInternational Validity of the HOSPITAL score to predict 30-day potentially avoidable hospital readmissions JAMA Intern Med. doi:10.1001/jamainternmed.2015.8462 Published online March 7, 2016. 【背…

2015年まとめ② 2015年論文ベスト5

独断と偏見で選ぶ今年の論文ベスト5もまとめておこうと思います。 完全な独断と偏見ですが、去年はSHMに参加したときにannual paperにたくさん取り上げられていてうれしかったのを覚えています。 ショートサマリーはつけておきますが、興味があれば是非本文…

ACPJC:Diagnosis RASSは救急外来でせん妄を予測できるか?

ACPJCです。救急外来でせん妄を適格に診断できるようになったら、いらんルンバールを回避出来るのに・・・と高齢者の意識障害ばかり診ている医師は思うわけですが・・・ The diagnostic performance of the Richmond Agitation Sedation Scale for detecting…

論文抄読会:JAMA & NEJM 急性期脳梗塞への血栓除去療法の効果/成人での処方薬数の経時的変化/COIでなくconfluence/寄生虫由来腫瘍細胞による癌/ 妊娠中に母親が癌と診断された児の転帰

■JAMA■ 急性期脳梗塞への血栓除去療法の効果 Endovascular thrombectomy for acute ischemic stroke A meta-analysis*1 2015年は脳梗塞への血管内治療の飛躍の年と言っても過言ではありません。立て続けにpositiveデータが4つも質の高いRCTとして発表された…

論文抄読会:JAMA & NEJM 虚血性心疾患患者へのメール介入/院内CPAでのROSC後予後とDNARオーダー/高齢者糖尿病の血糖管理/CV挿入部位による合併症頻度の違い/Asthma-COPD overlap syndrome

■JAMA■ 虚血性心疾患患者へのメール介入 Effect of lifestyle-focused text messaging on risk factor modification in patients with coronary heart disease*1 これもなかなか興味深い研究です。虚血性心疾患既往のある患者さんに対して効果のある介入とい…

論文抄読会:AIM & NEJM 肺炎に対するステロイド/大腸癌予測スコアの有用性/モータースポーツと一酸化炭素中毒/再潅流障害へのシクロスポリン/てんかん治療へのカンナビノイド

■AIM■ 肺炎に対するステロイド Corticosteroid therapy for patients hospitalized with community-acquired pneumonia*1 Annals of internal medicineに肺炎に対するステロイド治療のシステマティックレビューが掲載されていました。最近このネタは非常に多…

論文抄読会:JAMA & NEJM 自転車外傷の疫学/慢性副鼻腔炎の薬物療法/脳出血後の至適血圧/たこつぼ型心筋症の臨床像/SGLT2阻害剤とグルカゴン

■JAMA■ 自転車外傷の疫学 Bicycle trauma injuries and hospital admissions in the united states,1998-2013*1 自転車外傷は十分報告もされていないこともあり、疫学不明である。今回米国の100以上のERのデータを1998-2013年まで集めて、自転車外傷の経時的…

論文:小児院内CPAでのアドレナリン使用までの時間

小児院内CPAでのアドレナリン使用までの時間Time to epinephrine and survival after pediatric in-hospital cardiac arrest*1 JAMA.2015;314(8):802-810.【背景】 ショック不要の院内発症心肺停止患者ではアドレナリン投与が遅れると生存率が下がることは成…