栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

論文

ACPJC:Etiology 心房細動合併の脳出血罹患後にワーファリンを継続すると死亡が減る

ACPJC紹介です〜。これって1回紹介したかなあ。 Outcomes associated with resuming warfarin treatment after hemorrhagic stroke or traumatic intracranial hemorrhage in patients with atrial fibrillation. Nielsen PB, Larsen TB, Skjoth F, Lip GY.…

論文:RCT プライマリケアでのインスリン治療を受けていない2型糖尿病患者の自己血糖測定

プライマリケアでのインスリン治療を受けていない2型糖尿病患者の自己血糖測定Glucose Self-Monitoring in Non–Insulin-Treated Patients With Type 2 Diabetes in Primary Care Settings JAMA Intern Med. doi:10.1001/jamainternmed.2017.1233 Published o…

ACPJC:Therapeutics CDIでは通常治療に静注ベズロトキスマブを加えると12週後の再発を減らす

ACPJC紹介です〜。CDIいなくなったなあ・・・もうかれこれ半年くらいは見かけてないです。 Bezlotoxumab for prevention of recurrent Clostridium difficile infection. Wilcox MH, Gerding DN, Poxton IR, et al; MODIFY 1 and MODIFY II Investigators. N…

論文:RCT 高齢者の心血管一次予防に対するスタチン治療と通常ケアの効果

高齢者の心血管一次予防に対するスタチン治療と通常ケアの効果Effect of Statin Treatment vs Usual Care on Primary Cardiovascular Prevention Among Older AdultsThe ALLHAT-LLT Randomized Clinical Trial JAMA Intern Med. doi:10.1001/jamainternmed.2…

ACPJC:Therapeutics COPD患者では多価肺炎球菌ワクチンは市中肺炎リスクを減らす

ACPJC紹介です〜。このテーマでようやくという・・・コクランからです。 Pneumococcal vaccines for preventing pneumonia in chronic obstructive pulmonary disease. Walters JA, Tang JN, Poole P, Wood-Baker R. Cochrane Database Syst Rev. 2017;1:CD0…

論文:RCT 新規カリウムイオン競合型酸抑制薬であるボノプラゾンをピロリ菌除菌のレジメンに加えた治療効果

新規カリウムイオン競合型酸抑制薬であるボノプラゾンをピロリ菌一次除菌のレジメンに加えた治療効果Vonoprazan, a novel potassium-competitive acid blocker, as a component of first-line and second-line triple therapy for Helicobacter pylori eradi…

LESS IS MORE: トロポニンカスケード A teachable moment

確かにその通りなんですが、代替案はちょっと弱いかなあ。現場で循環器医師とコラボしてその都度検証していく作業は重要だなあと改めて思いました。

ACPJC:Therapeutics 2型糖尿病の肥満患者に対する肥満手術は薬物療法と比較して5年後のHbA1c値を改善する

ACPJC紹介です〜。さてさて、まあBMI 27-43kg/m2の人々ですけどね・・・ Bariatric surgery versus intensive medical therapy for diabetes—5-year outcomes. Schauer PR, Bhatt DL, Kirwan JP, et al; STAMPEDE Investigators. N Engl J Med. 2017;376:641…

論文:Retrocohort MSSA菌血症に対するナフシリンまたはセファゾリンとバンコマイシンの効果比較

MSSA菌血症に対するナフシリンまたはセファゾリンとバンコマイシンの効果比較Comparative effectiveness of nafcillin or cefazolin versus vancomycin in methicillin-susceptible Staphylococcus aureus bacteremia BMC Infectious Diseases 2011, 11:279 …

ACPJC:Therapeutics 無症状患者に対する閉塞性睡眠時無呼吸症スクリーニング効果は不十分

ACPJC紹介します。今回はJAMAに掲載されていたUSPSTFの推奨です。勉強になりました。 Screening for obstructive sleep apnea in adults: US Preventive Services Task Force recommendation statement. Bibbins-Domingo K, Grossman DC, Curry SJ, et al. J…

論文:RetroCohort 患者とのトラブルが多い外科医は術後合併症が多い

患者とのトラブルが多い外科医は術後合併症が多いUse of Unsolicited Patient Observations to Identify Surgeons With Increased Risk for Postoperative Complications JAMA Surg. doi:10.1001/jamasurg.2016.5703 Published online February 15, 2017. 【…

LESS IS MORE: 対症療法としての感染性心内膜炎治療 A teachable moment

この考え方は興味深いです。本邦ではオピオイドはさほど多くないかもしれませんが、アルコール関連の物質依存や生活習慣病(ある意味食事への物質依存?)にも応用可能ではないかと考えています。まあ、でもどうしても陰性感情が湧く気持ちもわからないでは…

ACPJC:Quality Improvement 抗菌薬処方を改善する介入の効果は?

ACPJC紹介します。今回はコクランのシステマティックレビューから。 Interventions to improve antibiotic prescribing practices for hospital inpatients. Davey P, Marwick CA, Scott CL, et al. Cochrane Database Syst Rev. 2017;2:CD003543. 臨床上の…

症例:Lancet 76歳女性 皮膚に多発する小丘疹

case report紹介です。これはなかなか知らないなあ。皮膚科むずかし笑 症例:76歳女性 皮膚に多発する小丘疹 Lancet 2017; 389: 1549 76歳女性。2型糖尿病、COPD、心筋梗塞、治療終了した直腸癌の既往がある方が2016年1月に2年前から続く皮膚変化を主訴に皮…

LESS IS MORE: 減薬の機会を逸して・・・ A teachable moment

さて、いつも通り。これ、この間知ったんですが、レジデントの方々が書いている事が多いみたいですね。若手奨励らしいっす。では行ってみましょう。 LESS

論文:RCT 急性咽頭炎に対するデキサメタゾンの効果

急性咽頭炎に対するデキサメタゾンの効果Effect of Oral Dexamethasone Without Immediate Antibiotics vs Placebo on Acute Sore Throat in Adults A Randomized Clinical Trial JAMA. 2017;317(15):1535-1543. doi:10.1001/jama.2017.3417 【背景】 急性咽…

ACPJC:Therapeutics 2型糖尿病患者に対するSU剤使用と全死亡・心血管イベントとの関連

ACPJC紹介します。さて、SU剤をどうするかという話ですが、リスク覚悟でどうするかというところでしょうか。 Cardiovascular events and all- cause mortality associated with sulphonylureas compared with other antihyperglycaemic drugs: a Bayesian me…

参加報告:Society of Hospital Medicine2017@LAS VEGAS

さて、連休を利用して米国ラスベガスで行われたSHM2017のAnnual Meetingに参加してきました。発表があったのですが、その他で学んできた内容の一部をまとめたのでシェアしておきます。開催中日に行われる、Updateは非常に貴重な時間で、自分達が1年間読んで…

論文:Retrocohort 外来高齢患者の引き継ぎにおいて、不要な薬剤が申し送られている頻度

外来高齢患者の引き継ぎにおいて、不要な薬剤の申し送られている頻度Prevalence of inadequately justified medications transferred during outpatient handoffs of elderly patients Geriatr Gerontol Int. 2017 Feb;17(2):355-357. doi: 10.1111/ggi.1287…

ACPJC:Etiology CKD・CHF・CLDに対するメトホルミンの効果

ACPJC紹介します。今回はAnnalsから。これは以前の抄読会ネタでも紹介しましたが、興味深いのでもう一度。SRの質としては微妙かもしれません。 Clinical outcomes of metformin use in populations with chronic kidney disease, congestive heart failure, …

LESS IS MORE: 高齢者のポリファーマシー 〜良かれと思ったのに〜 A teachable moment

さてLESS IS MORE。ポリファーマシー登場です。でもまあ、普通のことでした。これが普通と思えるようなことをやっているのが大事な気もします。復習がてらご一読下さい。どちらかといえば病院目線の投稿です。

症例:Lancet infect dis 61歳男性 浅い食道潰瘍

case report紹介です。最近は日本人のcase report増えてますね。今回は多摩総合医療センターからです。こちらもクイズにしておきます。 症例:61歳男性 浅い食道潰瘍 Lancet Infect Dis 2016; 16: 384 61歳男性、15年前に急性骨髄性白血病に対して臍帯血移植…

ACPJC:Therapeutics 喘息発作ではβ2刺激薬に加えて抗コリン薬を追加すると入院が減る

ACPJCです。喘息の発作における抗コリン薬。本邦だとアトロベントⓇやテルシガンⓇでしょうかねえ。しかもテルシガンⓇは販売中止??はてさて。Cochraneです! Combined inhaled beta-agonist and anticholinergic agents for emergency management in adults …

論文:SR COPD患者に対するLABA/LAMA併用 vs LAMA単剤 or ICS/LABA

COPD患者に対するLABA/LAMA併用 vs LAMA単剤 or ICS/LABALABA/LAMA combinations versus LAMA monotherapy or LABA/ICS in COPD: a systematic review and meta-analysis International Journal of COPD 2017:12 907–922 【背景】 ランダム化比較試験(RCT)…

LESS IS MORE: INR過延長に対する抗凝固拮抗 A teachable moment

ワーファリンが効き過ぎたとき。このシチュエーションでどうするかは一度整理しておく必要がありますね。プロトコール化してしまうのも結構重要かもしれません。

ACPJC:Clinical Prediction Guide Glasgow Blatchfordスコアは他の4つのスコアよりも上部消化管出血患者で死亡や介入を予測する

ACPJCです。消化管出血予測スコアですねえ。時々使いますが、止血する側に回ってからはあまり重視しなくなっちゃいました。でも、逆に止血しない側がこれを持ち出して、内視鏡を迫るのもいかがなものかと・・・決めゴトにしちゃうのも一つですが、あまりバッ…

症例:Clin Case Rep 右下腹部膨隆と臍偏位

case report紹介です。今回は千葉大学の鋪野紀好先生のご厚意で内科学会総会でも出ていた症例報告をご紹介します。一部クイズ風にアレンジ。 症例:75歳女性 右下腹部膨隆と臍偏位 Clin Case Rep. 2016 Apr; 4(4): 451–452. 75歳女性が右下腹部痛と発疹を訴…

論文:RetroCohort 外来診療中の医師の時間配分:4領域専門医の時間と行動についての研究

外来診療中の医師の時間配分:4領域専門医の時間と行動についての研究Allocation of Physician Time in Ambulatory Practice: A Time and Motion Study in 4 Specialties Ann Intern Med. 2016;165:753-760. doi:10.7326/M16-0961 【背景】 医師の外来診療…

ACPJC:Therapeutics 生命予後が限られた疾患患者で、緩和ケア介入は1-3ヶ月後のQOLと症状負担を軽減するが死亡率には影響しない

ACPJCです。緩和ケアのエビデンス。QOL改善に良いとのシステマティックレビュー。 Association between palliative care and patient and caregiver outcomes: a systematic review and meta-analysis. Kavalieratos D, Corbelli J, Zhang D, et al. JAMA. 2…

症例:BMJ 56歳男性 習慣的な爪外傷の結果

case report今回もBMJから。あるあるなシチュエーション。何で画像とった?みたいな。 症例:56歳男性 習慣的な爪外傷の結果 BMJ 2017;356:j1200 doi: 10.1136/bmj.j1200 56歳の男性。10年前から母指を中心に、各爪の中央部位に比較的硬い横方向の隆起と爪上…

メモ:専門医が先に診るシステムは待ち時間を増やすかも?

専門医が先に見るシステムは待ち時間を増やすかも?A “specialist first” system would increase waiting time BMJ 2017;356:j1424 doi: 10.1136/bmj.j1424 (Published 2017 March 22) 診療のゲートキーパーを誰が行うべきかは重要な問題で、診断の遅れや有…

論文:RCT 静脈血栓塞栓症の長期治療に対するリバロキサバンまたはアスピリン

静脈血栓塞栓症の長期治療に対するリバロキサバンまたはアスピリンRivaroxaban or Aspirin for Extended Treatment of Venous Thromboembolism n engl j med 376;13 nejm.org March 30, 2017 【背景】 多くの静脈血栓塞栓症(VTE)患者は長期治療を必要とす…

ACPJC:Therapeutics 緩和ケアを受けている患者ではリスペリドンやハロペリドールはプラセボと比較してせん妄症状を悪化させる

ACPJCです。せん妄に対する処方は原則注意が必要ですよね。ただし、非薬物療法の即効性の感じにくさが難しいところです。 Efficacy of oral risperidone, haloperidol, or placebo for symptoms of delirium among patients in palliative care: a randomize…

論文:Retrocohort 医師の医療費使用のばらつきと患者アウトカム

医師の医療費使用のばらつきと患者アウトカムVariation in Physician Spending and Association With Patient Outcomes JAMA Intern Med. doi:10.1001/jamainternmed.2017.0059 Published online March 13, 2017. 【背景】 医療費使用が地域や病院毎に異なっ…

ACPJC:Therapeutics 1回の腹部超音波スクリーニングは腹部大動脈関連の死亡や破裂を減らす

ACPJCです。さて、この1回をどう判断するか。偶発所見として見つかることも多いですね。見つかったあとどうやって意志決定を促していくかも重要ポイントです。 Screening for abdominal aortic aneurysm in asymptomatic adults. Ali MU, Fitzpatrick-Lewis…

症例:BMJ 54歳男性 胸部異常影

case report今回はBMJからです。実臨床っぽくて良いです。 症例:54歳男性 胸部異常影 BMJ 2017;356:j1188 doi: 10.1136/bmj.j1188 20PEの喫煙歴がある54歳男性が、6週間前からの発熱、食欲低下、悪化する咳嗽、呼吸困難感で受診された。既往歴はCABG施行歴…

MINERVA:おもしろ論文紹介コーナー 手術の意志決定共有

ミネルヴァ結構良いです。さらっとジャーナリングするのに最適。興味があれば、是非本文を。 さて、今週は締め切り三つですね。

論文:RCT 急性および慢性の坐骨神経痛に対するプレガバリン

急性および慢性の坐骨神経痛に対するプレガバリンTrial of Pregabalin for Acute and Chronic Sciatica N Engl J Med 2017;376:1111-20. 【背景】 坐骨神経痛は日常生活に障害をもたらす疾患である一方、薬物治療に関するエビデンスは限られている。プレガバ…

ACPJC:Therapeutics α遮断薬は有害事象を増やさずに尿管結石の通過を促進する

ACPJCです。このテーマは決着着いてないですかねえ。個人的には現時点で積極的には使用していませんが・・・ Alpha blockers for treatment of ureteric stones: systematic review and meta-analysis. Hollingsworth JM, Canales BK, Rogers MA, et al. BMJ…

症例:Lancet 84歳男性 膝関節腫脹・疼痛

case report今回はLancet infectious diseaseです。これも色々勉強になりました。 症例:84歳男性 膝関節腫脹・疼痛 Lancet Infect Dis 2016; 16: 506 2012年に、84歳の中国人男性が進行性・慢性経過・非外傷性の左膝関節腫張・疼痛を主訴に受診された。既往…

論文:RetroCohort 救急医のオピオイド処方パターンと長期使用のリスク

救急医のオピオイド処方パターンと長期使用のリスクOpioid-Prescribing Patterns of Emergency Physicians and Risk of Long-Term Use N Engl J Med 2017;376:663-73. 【背景】 米国でオピオイドの過剰使用が増えている一因に、医師による処方があるだろう。…

症例:NEJM 67歳男性 頚部腫脹・嚥下障害

case report今回はNEJMです。もう目を通した人も多いかもしれませんが。結構衝撃でした〜 症例:67歳男性 頚部腫脹・嚥下障害 N Engl J Med 376;9 nejm.org March 2, 2017 67歳男性が、冠動脈造影を施行して数時間後に頚部腫脹、嚥下障害、嗄声が出現し救急…

論文:Prospective cohort HERDOO2ルールが女性の静脈血栓症の治療期間をガイドできるか?

HERDOO2ルールが女性の静脈血栓症の治療期間をガイドできるか?Validating the HERDOO2 rule to guide treatment duration for women with unprovoked venous thrombosis: multinational prospective cohort management study BMJ 2017;356:j1065 【背景】 H…

論文:RCT 栄養療法開始後の体重減少維持

栄養療法開始後の体重維持Maintenance of Weight Loss After Initiation of Nutrition Training A Randomized Trial Ann Intern Med. doi:10.7326/M16-2160 【背景】 体重減少介入が成功した後にリバウンドすることはよくあることである【目的】 肥満患者の…

ACPJC:Therapeutics  単純性の左室結腸憩室炎では経過観察でも抗菌薬と比較して回復は同等である

ACPJCです。このテーマは認識していますが、まだ実践とはいってません。これもそろそろ日常プラクティスに落とし込んでいかなくては・・・ Randomized clinical trial of observational versus antibiotic treatment for a first episode of CT-proven uncom…

症例:BMJ 呼吸困難感とレントゲン異常

case report今回は再度BMJです。さて、レントゲン一発です。 症例:70歳男性 呼吸困難感 BMJ 2017;356:j986 70歳男性が数ヶ月前からの息切れを主訴に来院。胸部レントゲンは以下で、この場合の最も疑われる疾患は何か? (本文より引用) 質問. 診断は?

論文:RCT リマインダーデバイスの服薬アドヒアランスへの効果

リマインダーデバイスの服薬アドヒアランスへの効果Effect of Reminder Devices on Medication Adherence The REMIND Randomized Clinical Trial JAMA Intern Med. doi:10.1001/jamainternmed.2016.9627 Published online February 27, 2017. 【背景】 忘れ…

ACPJC:Etiology 現在および過去のNSAIDs使用は心不全入院と関連する

ACPJCです。NSAIDs毎の比較は結構興味深いですね。セレコキシブは意外と心不全増やさないんだなあ・・・ Non-steroidal anti- inflammatory drugs and risk of heart failure in four European countries: nested case-control study. Arfe` A, Scotti L, Va…

論文:RCT 夜間の筋クランプに対する酸化マグネシウムの効果 

夜間の筋クランプに対する酸化マグネシウムの効果Effect of Magnesium Oxide Supplementation on Nocturnal Leg Cramps JAMA Intern Med. doi:10.1001/jamainternmed.2016.9261 Published online February 20, 2017. 【背景】 マグネシウム製剤は、夜間の筋…

MINERVA:おもしろ論文紹介コーナー 外傷画像検査における予期せぬ異常所見

ネタですね小ネタ特集ですが、興味のある方は是非元文献までどうぞ〜。まだまだ知らないことばっかり。