栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

論文

症例:BMJ 69歳女性 顔面紅斑

case reportこれはまあ普通でしょうか。ちゃんと想起できるか?ですね〜 症例:69歳女性 顔面紅斑BMJ 2018;361:k2016 doi: 10.1136/bmj.k2016 (Published 31 May 2018) 69歳女性が、2か月前から掻痒感を伴う顔面紅班があるとのことで外来を受診された。発疹…

論文:RCT 施設入所中の進行期認知症患者に対するACP(Advance Care Planning)ビデオ支援ツールの効果

ACPが流行ってますね。あ、アメリカ内科学会ではないですよ。ACPの光と影みたいなテーマの発表が某所であったとか無かったとか、色々ありますが、ひとまず国として、進めていく方針ではありますので、その方法論についても論ずる必要はあります。ACPの難しさ…

LESS IS MORE: STI患者のパートナーを治療する A teachable moment

これは重要なテーマですねえ。一方で、日本での実践が難しい内容も多かったです。この辺り、蔓延状況も異なるのかもしれませんが、やはり米国は一歩先を行っている感じはありますね。

症例:JGIM 56歳男性 結膜充血・複視

case reportご紹介ですこんな眼の人きたらびびるなあ。 症例:56歳男性 結膜充血・複視J Gen Intern Med 32(4):483–4 56歳男性。亜急性経過で右眼に結膜充血と複視が出てきたとのことで外来を受診された。頭部外傷既往なし。身体診察では、右眼の眼球突出・…

症例:BMJ 75歳女性 腹腔内腫瘤

case report興味深いですね〜。これも今まで出くわしたことはないですね。 症例:75歳女性 腹腔内腫瘤BMJ 2018;361:k2324 doi: 10.1136/bmj.k2324 (Published 7 June 2018) 75歳女性が、体重減少精査のために腹部造影CT検査を施行した。CTでは特記事項を認め…

ACPJC:治療 心血管疾患・CKDが合併している2型糖尿病患者では、エンパグリフロジンは死亡率と入院率を減らす

ACPJC紹介です。さあそろそろGLP-1製剤についても十分検討する必要が出てきました。現在使用されているエクセナチド(バイエッタⓇ)の週1回製剤(ビデュリオンⓇ)と、今後日本で発売されるセマグルチドを比較したランダム化比較試験です。セマグルチドは、…

症例:BMJ 14歳男性 踵のクレーター状のくぼみ

case reportご紹介ですなかなか興味深い 症例:14歳男性 踵のクレーター状のくぼみBMJ 2018;361:k1907 doi: 10.1136/bmj.k1907 (Published 24 May 2018) 14歳男児。学校で運動をやっている。2週間前から踵・前足部に悪臭を伴う浸軟、浅いくぼみを認めた。 …

論文:RetroCohort 入院中の患者に対する血栓予防

米国ガイドラインでは病院に入院した患者の静脈血栓症の客観的リスク評価とそれによる層別化を行うことを推奨しています。例えば、Padua Prediction Scoreは、入院患者を高リスク・低リスクに分類するためのリスク評価スコアとして使用が推奨されています。…

症例:BMJ 88歳女性 stridor聴取・声帯麻痺

case reportご紹介ですstridorの原因の一つにお加え下さいませ。 症例:88歳女性 stridor聴取・声帯麻痺BMJ 2018;361:k1905 doi: 10.1136/bmj.k1905 88歳女性。進行性のstridor、発声障害、嚥下障害があり外来を受診された。重度の骨粗鬆症があり、身長が低…

論文:RetroCohort 施設入所中の進行期認知症患者における股関節骨折患者への外科的治療と非外科的治療の臨床アウトカム

このテーマは在宅診療に携わっていると非常に悩むテーマの一つです。施設で転倒して、明らかに臨床的な骨折を認めている場合、でも一方で高度認知症があり、手術を本当にするのか?この悩み・葛藤は多いです。 個人的にも、手術をせずに最終的には疼痛もとれ…

症例:BMJ 58歳男性 嚥下障害と皮疹

case reportご紹介ですうーむ・・・なぜPETを取ったのだろうか?余計ごちゃごちゃする気が・・・ 症例:58歳男性 嚥下障害と皮疹BMJ 2018;361:k1590 doi: 10.1136/bmj.k1590 (Published 10 May 2018) 58歳男性。6週間前から、筋力低下、嚥下障害、両側対称…

論文:RetroCohort 高齢者の尿路感染症に対するトリメトプリム使用と副作用

高齢者の尿路感染症にST合剤を使用している人はどの程度いますでしょうか?ニューキノロン系が軒並み耐性を獲得されていく中で、ST合剤の果たす役割は増えていくと思っています。一方でやはり気になるのはST合剤の副作用です。併用薬との問題などもあり、使…

症例:JGIM 51歳女性 頭痛

case reportご紹介ですこいつは常に考えておくべき疾患の一つではありますね。なかなか早々出会うわけではないですが・・・ 症例:51歳女性 頭痛J Gen Intern Med. 2017 Mar; 32(3): 363–364. 51歳アフリカ系アメリカ人の女性が、6か月前から左前頭部の激し…

ACPJC:治療 2型糖尿病患者では、週1回セマグルチドは週1エクセナチドと比較してHbA1cを低下させ体重を減少させる

ACPJC紹介です。さあそろそろGLP-1製剤についても十分検討する必要が出てきました。現在使用されているエクセナチド(バイエッタⓇ)の週1回製剤(ビデュリオンⓇ)と、今後日本で発売されるセマグルチドを比較したランダム化比較試験です。セマグルチドは、…

論文:前後比較研究 心臓血管ICU・外傷/外科ICUでのルーチンポータブル胸部X線を減らすための単一介入

所属部門長としての責任を感じる論文結果がでています笑今回はポータブルのX線についてです。一般的にICUや術後・外傷患者のケアにおいて、ポータブルX線は頻繁に使用されています。この辺りは、何だかICUに入ったら仕方ないよね?的な雰囲気がありますよね…

LESS IS MORE:急性膵炎患者に対する反復採血 A teachable moment

これも重要なメッセージ。メッセージ性がありますね。そして、とはいえ3日で帰ってるやん!という突っ込み笑急性膵炎と重症膵炎は全くの別物感がありますよね。SIRSしっかり使おう!

症例:JGIM 49歳男性 ワイン色の尿

case reportご紹介です尿シリーズは先日上田先生のブログでも公開されていましたね。まあ、こんなのでたらかなりびびりますけど笑レパートリーを増やしていきたいものです。 症例:49歳男性 ワイン色の尿J Gen Intern Med 32(2):225–6 49歳男性が、家事で全…

ACPJC:治療 正常認知機能およびMCI成人では、薬物療法は認知機能の予防にも遅延にも関係しない

ACPJC紹介です。ここは、もちろん常識だとは思うのですが、正直これだけ様々な薬剤が評価されていたのだなあと感慨深かったです(遠い目)。 Fink HA, Jutkowitz E, McCarten JR, et al. Pharmacologic interventions to prevent cognitive decline, mild co…

症例:BMJ 83歳女性 中指腫脹・結節

case reportご紹介ですそれにしてもこの原発は怖いですね過去に色々良くない思い出はあります・・・と思ったらこれは多摩総合医療センターの先生方ですね! 症例:83歳女性 中指腫脹・結節BMJ 2018;361:k1592 doi: 10.1136/bmj.k1592 83歳女性が軽微な外傷後…

論文:Cross sectional 入院中の薬剤調整介入を拒否するポリファーマシー高齢患者の特徴

当院のポリファーマシー外来のデータをK先生が様々な側面から切り取って下さっており、感謝感謝です。これは以前から興味があった介入を拒否する患者の特徴というところです。この辺りは本当は質的研究が重要かなとも思うのですが、まずは量的データの解析か…

MINERVA:おもしろ論文紹介コーナー 老人性難聴 他

ミネルバご紹介なり〜毎回勉強になりますが、意外な事実という感じが良いですね①老人性難聴②心房中隔欠損③高血圧を治療する時期を決める④抗菌薬耐性⑤本当にベストフレンドか?⑥二重に見える

論文:SR プライマリケアでの悪性腫瘍予測因子としての体重減少

プライマリケア領域の文献を読むべくBJGPにも目を通しだしておりますが、なかなか興味深い文献が多いです。今回は体重減少について。さて、体重減少ってプライマリケアでは比較的よく遭遇する症状の一つでかつ非常に非特異的ですよね。もちろん悪性腫瘍に関…

ACPJC:治療 市中の高齢者ではカルシウムとビタミンDは併用でも単剤でも骨折を減らさない

ACPJC紹介です。これは以前からビタミンDは骨折を減らす!ってなってて、なんでやねん?って突っ込んでおりましたが、少なくとも通常の自宅で生活している高齢者では効果ないってことですかね。もともとは施設入所者のエビデンスだったので、それはまた次と…

症例:BMJ 98歳女性 爪異常

case reportご紹介ですこの爪で想起できるかなあ・・・結構悩みますね。 症例:98歳女性 爪異常BMJ 2016;352:i22 doi: 10.1136/bmj.i22 98歳女性で養護老人ホームに入所中。爪真菌感染の疑いで紹介となった。施設に9人の入居者とスタッフが再発性感染の治療…

論文:Retrocohort プライマリケアで血圧測定を繰り返すことと血圧コントロールの関連

高血圧患者の診療はプライマリケア医にとって日常的ですよね。もちろん、プライマリケアでなくても多くの医療機関で血圧測定がされています。 さらに、高血圧のコントロールは重要性が高く、そのコントロールを改善することで、脳梗塞・心筋梗塞・死亡アウト…

LESS IS MORE:心不全患者の感覚障害 A teachable moment

LESS IS MOREですこの辺りはとても重要ですが確かに盲点になりやすいですね。もう少し、サポーティブな体制を作りたいなあ。

症例:JGIM 70歳女性 全身の多発皮下結節

case reportご紹介ですこれも興味深いです。既往歴が重要になりますが、それにしても全身にでるとは・・・ 症例:70歳女性 全身の多発皮下結節J Gen Intern Med 32(1):131–2 70歳女性で1988年にシリコンインプラントによる豊胸手術を受けていた。受診6日前に…

ACPJC:治療 救急外来を受診した片頭痛患者に対する静注プロクロルペラジン+ヒフェンヒドラミンは静注水溶性モルヒネより疼痛緩和効果が高い

ACPJC紹介です。片頭痛治療のオプションが増えるのは良いことです。楽しみ楽しみ。 Friedman BW, Irizarry E, Solorzano C, et al. Randomized study of IV prochlorperazine plus diphenhydramine vs IV hydromorphone for migraine. Neurology. 2017;89:20…

症例:BMJ 70歳女性 皮膚が硬いです

case reportご紹介ですこれも興味深いですねえ。薬剤ってホントに分からないもンです。そして、日本の千歳市民病院から。ここはNEJMのImageにも常連ですね。すごい! 症例:70歳女性 皮膚が硬いですBMJ 2018;361:k1326 doi: 10.1136/bmj.k1326 70歳女性が、…

論文:Cross sectional 米国成人の副鼻腔炎に対する抗菌薬治療期間

副鼻腔炎で抗菌薬が必要な状況自体がだいぶ少ないなあという印象はありますが、その治療期間についての研究が出ています。一方で米国では副鼻腔炎が外来で最も抗菌薬が処方される症状なのだそうです。抗菌薬stewardshipの取組は、抗菌薬を処方するかどうかや…