栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

カンファ:CA-MRSA/整腸剤/サンリズム負荷試験

【CA-MRSA

 いわゆる市中型のMRSAですね。1981年にCDCが報告して以来増加傾向で、単なるHA-MRSAの保菌者というわけではなく、全く医療機関と関連しない健常者に出るものとされています。皮膚・軟部組織感染が多く、毒素産生頻度がHA- MRSAよりも高い為重症化しやすい、トキシックショックになりやすいなどの特徴があります。抗菌薬感受性が一般のMRSAとは異なることも特徴で、 CLDMやSTなどでも治療可能な事が多いです。市中一般感染(ただし、リスクは多少ある)で血液培養でGPCが陽性の場合に、菌種・感受性判明まで敢えてVCMに替えるか?ほとんどの場合は、ブドウ球菌でもMSSAだし、VCMに替えても血中濃度が上がりきる前に、感受性が判明するなあと思いつつ、CA-MRSAが増えてくると悩みは増えそうですね。まあ、重症度やリスクを勘案してVCMで開始し de-escalationが良いのでしょうか。

 

【抗菌薬耐性の整腸剤】
 抗菌薬投与中に「〜〜R」みたいな整腸剤を併用するかといった話題。これも結構人によってスタンスが分かれます。そもそもほぼ基礎疾患の無い外来患者での抗菌薬投与時のルーチン投与はエビデンスは無い様です。outcomeもCDI予防なのか単なる下痢予防なのかbacterial translocation予防なのか、何に設定するかによって違いますよね。ミヤBMに含まれている宮入さん菌は芽胞菌なので、抗菌薬は効かないなど tipsはたくさんありますよね。重症患者に対する効果は以下にまとまってました。
http://drmagician.exblog.jp/19012891/

 

【サンリズム負荷試験】

 Brugada症候群は基本的にはType1の心電図(coved型)が必須です。心電図でsaddleback型 (Type2,3)の時や原因不明の失神歴、心停止からの復帰例、Brugada症候群の家族歴があるなどの条件を満たす場合には、サンリズム負荷試験な どの負荷試験を行うことで、coved型の出現があるかを判断する試験です。うちはサンリズムの静注薬がなくプロカインアミドを使いました。基本は安全に出来る様ですが(coved型が出現したらそこで終了)、稀にVTやVfが起こったという報告もある様です。こわっ。