栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

カンファ:Babinski反射/COPDとBNP/妊娠中の甲状線機能亢進

【Babinski反射について】

 記載は多くの人が陽性(+)か陰性(を使用しているが、実は厳密な記載方法は違うのでは?と。一般的には、母趾が背屈し他の4趾が開扇したら陽性、そうでなかったら陰性としている人は多いのでは?
 実はBabinski反射の結果は、3種類反応があり

①正常では底屈 記載はflexor

錐体路障害があれば背屈 記載はextensor

③全く動かなければ末梢神経障害を示唆 記載は陰性

 身体所見を正確にとって記載することは大事ですよね。意外と知らない知識を確認しました。この手のことは結構多くて、糖尿病の振動覚測定はどこでやりますか?という問いの答えも結構皆さん間違っていました。答えは母趾の起始部です。多くのstudyが母指起始部をgold standardとして評価されています。

 

COPDBNP

 よく心不全COPDか鑑別する際にBNPを利用したりすることがありますが、COPD心不全はoverlapすることも多く、難しいねと。もちろん、詳細な病歴と身体所見が最も有用なことは言うまでもありません。

 BNPに振り回されないことが大事。ただ、以下の日本の研究では、BNPレベルが高い症例では、肺高血圧や左室機能低下、COPD急性増悪が多かったと結論しています。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19336951

【妊娠中の甲状線機能亢進】

 妊娠中の甲状線機能亢進を診たら、まず考えることは、妊娠期一過性甲状線機能亢進症(Gestational transient hyperthyroidism)。もちろんBasedow病も鑑別。GTHは妊娠期のhCGの増加に伴い、甲状腺が刺激され一過性にfT3/fT4が上昇、TSHが低下する減少。一般的にBasedow病と比較して甲状線機能亢進は軽度に留まる。鑑別のために、hCGやTRAbなどの自己抗体を測定しましょうと。hCGのカットオフは60000程度としている報告がありました。
http://www.igaku.co.jp/pdf/1202_resident-02.pdf