栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

カンファ:レジオネラ尿中抗原/髄膜炎菌outbreak/甲状線機能亢進

【尿中抗原陰性レジオネラ肺炎】
 栃木県は土地柄か温泉に入りに行く人が多くいます。冬場になってきて、重症の肺炎、心不全脳梗塞などが増えてきていますが、温泉後からの肺炎は気を使 いますね。レジオネラも臨床診断で疑えると良いのですが、なかなか難しいことも多いです。今までは結構比較的徐脈に助けられた事も多かった様に思います。
 臨床Prediction ruleがあって
・体温 > 39.4℃
・痰がない
・血清Na < 133mEq/L
LDH > 255U/L
CRP > 18.7mg/dl
・血小板数 < 17.1万
のうち、4項目以上でレジオネラの可能性は66%とのことでした。有名な話ですが、尿中抗原はセロタイプ1に対する感度が70-90%、特異度が99%な ので、疾患の否定には使えません。なおかつセロタイプ2もある事を考えると・・・あと、pitfallとしては海外渡航帰りも注意ですね。
http://blog.livedoor.jp/disasterinfection/archives/2011-03.html

【髄膜炎菌Outbreak】
 もちろん、そんなことは起こっていませんが(笑)。髄膜炎菌感染は大変な感染症ですよね。接触者予防も必要ですしね。カンファでメッカで人が集まると感 染症がoutbreakするから対策しようってなってるよって話をしたら、過去に髄膜炎菌のoutbreakがメッカで起こったって話題になりました。某 Dr.は髄膜炎菌感染患者さんが病状落ち着いたところで、「メッカ行きました??」って確認したらしいです。恐るべしメッカ(笑)。

【甲状線機能亢進はやっぱり難しい】
 前回甲状腺機能亢進症の無痛性甲状腺炎の話を出しましたが、無痛性甲状腺炎の診断もまた是難しいと思いました。pitfallはヨードを内服している時 のエコー所見は、ヨードなしと比べて別物だということ。ヨード投与で血流亢進所見は消えてしまうことがある様です。また、伊藤病院マニュアルには、ヨード で押さえ込んだ甲状腺機能が、中止後再燃してくる場合には、バセドウ病を疑えと書いてありました。診断大事っす。