栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

整形外科:上腕骨外上顆炎/梨状筋症候群/骨折の有無

 

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【上腕骨外上顆炎】
 いわゆるテニス肘の事ですね。橈側手根伸筋の起始部が肘外側で障害されることが原因。橈側手根伸筋には短いのと長いのがあって、両方とも手関節の伸展に使われます。外来での誘発試験は主に3つ。
①Thomsenテスト:肘を伸ばした状態で、手関節を伸ばしてもらう。検者は屈曲方向の抵抗をかける。
②Chairテスト:肘を伸ばした状態で、椅子を持ち上げてもらう。
③中指伸展テスト:肘を伸ばした状態で、中指を伸ばしてもらう。検者は屈曲方向に中指に抵抗をかける。

 

【梨状筋症候群について】
 梨状筋の中を走行する坐骨神経が種々の誘因で圧迫されて起こる症候群。殿部痛と坐骨神経痛が特徴。画像ではほとんど証明できない為、原則的には臨床診断。臨床診断で手術に踏み切るのは非常に勇気が要ると。
 さらには、どの程度梨状筋切開を入れたら神経圧迫が解除されるかもはっきりしない部分もあり、より悩ましいとの話でした。坐骨神経痛として見逃してるかなあ・・・梨状筋部のTinel signって取ったことないな。
http://ja.wikipedia.org/wiki/梨状筋症候群


【骨折している?していない?】
 大腿骨頚部骨折は非常に頻度が多いので、プライマリ・ケア領域でもしばしば診療する機会があります。レントゲンも見慣れないとなかなか難しいことも多い です。先日も、外転位でやや短縮している様に見えた方を病院整形外科にお願いしましたが、最終的には骨折無し。その際に良いFeedbackをもらいまし た。「外転位を来たし短縮している様な頚部骨折ならレントゲンで分かる。」外転位は骨盤の歪みなどでも生じることは知っておいても良いかもしれません。