栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

カンファ:Klebsiella planticola/BPPVの症状持続時間/吃音症

Klebsiella planticolaについて】
 初めて聞く菌種だったのでお勉強。今はRaoultella planticolaというのが正確な名前の様ですね。2001年に名称がKlebsiellaからRaoutella(読み方分からず)に変更になっています。Klebsiellaとの違いはヒスタミン産生作用があることです。
 いわゆるヒスタミン中 毒(青魚アレルギーとよく間違われています)の際に話題になりますが、生魚中に含まれる遊離ヒスチジンを原料として、ヒスタミン脱炭素酵素を有する細菌によってヒスタミンが産生されることで発症します。この際に出てくる菌の一つがRaoultella planticolaです。10℃程度の低温でも発育することも特徴。これを元に細菌検査室では試薬を用いて分類しています。マニアックな話だ。

【BPPVの症状持続時間】
 BPPVの病歴は、安静で改善することです。ところがBPPV患者さんの中には「ずっとめまいがある」という人が少なくありません。「そうですかあ、持 続しているんですね」と引かないで、「安静にしているとめまいが治まっているんじゃないですか?」としつこく聞いていきましょうと。病歴は引き出す力も重要です。

吃音症について】
 いわゆドモリです。ICD-10DSM-5にも収載されているれっきとした疾患です。ただ、なかなか医療機関を受診することは少ない様に思います。wikiにはかなり詳細にまとめがありました。成人では1%前後頻度があるとされ、連声型、伸発、無声型に分類されます。原因は多岐に渡るものの器質疾患を同定することは難しい事、治療も特異的なものは無いようです。言語聴覚士さんが詳しい様で、保険診療の範疇だとのこと。まだまだ知らない分野でした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/吃音症