栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

MKSAP:UCのCF follow up/CKD管理/TCA中毒

院内でMKSAP勉強会を始めました。
MKSAPはアメリカ内科学会が出版している問題集です。

Medical Knowledge Self-Assessment Program
の略です。いやあこれは良い教材でした!高かったけど・・・
しかもweb版は問題をカスタマイズしてくれるので、毎週様々な分野から問題数を指定できます。ACP会員は割引らしいので、是非是非。
https://mksap.acponline.org/

【UCのCF follow up間隔】

UCで直腸を越えた部位まで病変が及び、診断後10年経過した場合には、大腸内視鏡は1−2年毎に行うべき。

 異形成の程度によっても細かいfollow upは決まっている様です。ちなみに家族歴も重要で、UC無し家族歴有り(第一親等)の場合、スクリーニングは40歳からもしくは、家族が癌と診断された年齢より10歳若い年齢からのスクリーニングが推奨されていました。Am J Gastroenterol. 2010;105(3):501-523.

【CKD患者の慢性期管理】

経口の重炭酸ナトリウムによる代謝性アシドーシスはCKDの進行を遅くする。

 eGFR<25ml/minでは、代謝性アシドーシスを合併しやすいです よ、HCO3<20で治療開始をと。日本では生化で重炭酸を測定する文化がないのでついついここは甘くなりますね。尿酸治療や高リン・高カリウムの 治療はCKD伸展抑制効果の証明は十分ではないと。J Am Soc Neph. 2009;20(9):2075-2084.

【三環系抗うつ薬中毒の対処】

三環系抗うつ薬中毒の症例では重炭酸イオン投与が重要。

 三環系抗うつ薬の中毒は一般内科医はあまり診ませんが、救急領域ではコモンですかね。QRSが wideになってショックになって、VTやVfを発症すると。原理はよく分かっていない様ですが、TCA中毒には重炭酸イオン投与が推奨の様です。QRS をモニターしつつ、重炭酸投与をph>7.5を目標に行きましょうとのこと。Emerg Med J. 2011;28(4):347-368.