読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

身体所見:痛風

身体所見 内分泌 整形

 久々に身体所見です。痛風関節炎の身体所見について学んでみました。

 多くの場合には単関節炎ではあるものの、多関節炎を来す事もある為、基本的には全身の関節の触診を行い、腫脹・熱感・発赤・疼痛を確認すべし。また、結晶沈着部位によっては、神経圧迫症状が出る可能性がある。

 診断は臨床診断+関節液からの尿酸結晶の証明ですが、部位によっては結晶の証明が難しい事もあります。

 臨床診断での診断基準として、1977年のACRのものがあります。以下のA・B・Cのうち一つを満たすと痛風関節炎と診断して良いということになります。

A.尿酸塩結晶が関節液中に存在すること
B.痛風結節の証明
C.以下の項目のうち6項目以上を満たすこと

  1. 2回以上の急性関節炎の既往がある
  2. 24時間以内に炎症がピークに達する
  3. 単関節炎である
  4. 関節の発赤がある
  5. 第一中足趾節関節の疼痛または腫脹がある
  6. 片側の第一中足趾節関節の病変である
  7. 片側の足根関節の病変である
  8. 痛風結節(確診または偽診)がある
  9. 血清尿酸値の上昇がある
  10. X線上の非対称性腫脹がある
  11. 発作の完全な寛解がある

  特にCの11項目中6項目を満たすと感度98%、特異度92%とされています。
 その他、頻度は最近は減っていますが、痛風結節Tophiも気をつけてみましょうと。耳介上部や眼瞼部位への付着が起こる可能性があります。

f:id:tyabu7973:20140521234348j:plain