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栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

メモ:医療従事者のHBVワクチン接種

メモ ワクチン

医療従事者へのHBVワクチン接種について概要をまとめておきます。

 

HBVワクチンは通常3回(当日、1ヶ月後、6ヶ月後)の筋肉注射を1接種シリーズとする。

 

全ての医療従事者に必ず接種すべきワクチンである。

 

③医療従事者に接種した場合、接種完了(3回)後、1−2ヶ月経過した時点でHBs抗体検査を実施する。HBs抗体≧10mIU/mlで抗体獲得と判断する。

 

④接種シリーズが途中で中断してしまった場合、できるだけ速やかに再開すれば、最初からやり直す必要は無い。2回目と3回目の間隔は8週間以上あける。過去に打ったか不明、もしくは相当期間間隔が開いた場合には最初から繰り返しても構わない。

 

1シリーズで抗体獲得が出来なかった場合には、primary nonresponderと判断する。ACIPはnonresponderに2コース以上のワクチン接種を推奨していない
※本邦ではnonresponderに対して4回目の追加接種を2倍量、種類を替えて1シリーズ接種などの変法はある様です。

 

⑥1シリーズで抗体獲得が出来なかった場合に、HBs抗原陽性患者に暴露した場合には、HBIG(B型肝炎免疫グロブリン)を1回投与し、2コース目のHBVワクチン(3回接種)を接種する。

 

1シリーズで抗体獲得が出来たものの、その後抗体価が低下して<10mIU/mlになった場合(30%程はあるという)、意見が分かれる。
 CDCはメモリーBリンパ球が刺激され、3-5日後には抗体が十分量産生されるとしている。
 一方、厚生労働省が平成18年3月に改訂した「B型肝炎について」の中で、「1年に1回程度の頻度で免疫が持続していることを確かめ、HBs抗体が陰性化していることが分かった場合には、HBワクチンの追加接種を受けておくことをお勧めしています」と記載あり。対応は医療機関に任されている。この文言が現在医療機関で健診時に毎年HBs抗体価が測定される一因になっている様に思う。

 

2シリーズで抗体獲得が出来なかった場合に、HBs抗原陽性患者に暴露した場合には、HBIG(B型肝炎免疫グロブリン)を1ヶ月間隔をあけて2回接種し、ワクチンの追加接種は不要

 

ねころんで読めるCDCガイドライン―やさしい感染対策入門書

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