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栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

メモ:関節液の評価

メモ 整形 検査

関節液の分類は主に5つ。
①正常 Normal
②非炎症性 Noninflammatory
③炎症性 Inflammatory
敗血症性 Septic
⑤血性 Hemorrhagic

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(Uptodateより)

この中で特にInflammatoryとSepticの鑑別が特に重要となります。


関節液でのポイントは、
①関節液中細胞数
白血球数>100000/μl 陽性尤度比 28.0、陰性尤度比 0.71
白血球数>50000/μl   陽性尤度比 7.7、  陰性尤度比 0.42
・多核細胞数≧90%    陽性尤度比 3.4、  陰性尤度比 0.34

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(Margaretten ME,Kohlwes J,Moore D,et al:Does this adult patient have septic arthritis? JAMA.2007 Apr 4;297(13):1478-88.より引用)
グラム染色
 陽性率は50-67%程度と報告されており、小児では30%と更に陽性率が下がることが知られている。また、淋菌性関節炎では陽性率は<10%とも言われている。グラム染色陰性は化膿性関節炎の否定にはならない。もちろん特異度は高い。
③培養検査
 関節液の培養はルーチンで提出すべき。先行の抗菌薬投与が無ければ、一般的な起因菌であるStaphylococcus、Streptococcus、GNRは生えてくる。血液培養ボトルで採取すると陽性率は上昇する。

 

この辺りは仲田先生のまとめにも書いてありました。

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