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栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

メモ:女性化乳房を来す薬剤

 女性化乳房 Gynecomastiaは利尿剤投与中などにしばしば認められるわけですが、今回ひょんなことから女性化乳房を来す薬剤”を調べてみたら、こんなに出てきました。

 まずはUptodateから。

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(Uptodate:Epidemiology, pathophysiology, and causes of gynecomastiaより引用)

 有名なのはスピロノラクトンで、プラセボとの比較試験では、10%に内分泌性合併症(女性化乳房、乳腺痛、インポテンツ、性欲減退)が起こるのに対して、プラセボでは3%だったというプラセボ対照研究がありました。容量依存性もある様子。

その他で取り上げたいものとすれば

■抗菌薬:イソニアジド(INH)、メトロニダゾール等
■抗潰瘍薬:シメチジン>ラニチジン>オメプラゾール(この順番の頻度なんだとか)
■循環器系薬:ACE i(カプトプリル、エナラプリル)、アミオダロン、Ca拮抗薬(ニフェジピン>ジルチアゼム)、ジゴキシン、メチルドーパ等
■中毒物質:アルコール、アンフェタミン、ヘロイン、マリファナ
■精神科薬:ジアゼパムハロペリドール、フェノチアジン、三環系抗うつ薬、非定型向精神病薬
■その他:ドンペリドン、HAART、フェニトイン、スリンダク、テオフィリン

ひとまず何でもありという感じですね。

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 (Uptodate:Epidemiology, pathophysiology, and causes of gynecomastiaより引用)