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栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

メモ:感冒後嗅覚障害

メモ 感染症 耳鼻

 内科外来をやっていて、嗅覚障害の患者さんと出会うことは実はそれほど多くはありません。今回は、感冒後嗅覚障害について考える機会があり、備忘録代わりにメモしておきます。

 ウイルス性上気道炎は、末梢の嗅神経受容体と中枢性の嗅神経経路を傷害することで嗅覚障害を来す事が知られています。毒性が強い場合には、神経繊維を破壊し嗅覚障害は永続的になる事もあるようです。 

 嗅神経障害のほとんどは改善しますが、数ヶ月持続する症例もある様です。63人の感冒後嗅覚障害の患者さんの観察研究では、80%が1年以内に改善を認めていました。Am J Rhinol Allergy. 2014;28(5):419.

 

 本邦の報告では、女性や高齢者に多い事、嗅覚障害の程度は比較的重度である事などが報告されています。疫学的には、副鼻腔炎に次いで多い模様です。メモメモ。

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(脳21 (1344-0128)9巻2号 Page156-161(2006.04)より引用)

 

嗅覚・味覚障害の臨床最前線 (耳鼻咽喉科診療プラクティス)

嗅覚・味覚障害の臨床最前線 (耳鼻咽喉科診療プラクティス)