栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

読んだ本:帰してはいけない小児外来患者

献本感謝です。

せっかく頂いたのでサラサラと流し読みです。
普段成人中心の診療ですが、小児科研修中に教えて頂いた知識・スキルを少しでも維持出来るように診療所診療を継続しています。最近はあまり小児診療に関われず残念ではあるのですが。

帰してはいけない小児外来患者

帰してはいけない小児外来患者

 

 本書は、前半部の総論的な解説部分と後半部のケースの2部構成です。これは前書の「帰してはいけない外来患者」と似た構成ではありますが、小児特有の注意点について経験豊富な先生方が解説して下さっています。正直、ケースはプライマリケア医が診療するには、かなりハードルが高そうな設定もありましたが、外来小児科をかなりやっていれば、出会うシチュエーションもあるかもなあ・・・と思いました。また、漫然と鑑別診断を羅列せずに、3つ程度に絞っているのも現実的かなと思いました。

 鑑別診断の重み付けも重要ですが、いわゆるworking diagnosisである初期診断から、最終診断に向けてどのように考え、失敗し診断に辿り着いたかが生々しく(?)記載されているのが印象的でした。更には診断のきっかけになった”転機”が記載されており、どのFactorが診断に寄与したかも記載されています。これは、Key findings of diagnosisという意味合いでしょうか。小児科らしいなと思ったのは、お母さんの表情の変化などが転機として記載されていて、「そうだよね〜」と思いました。

 デザインは前書と色違いですね〜。外来で小児科診療に携わる方、小児科開業医などにはお勧めです。

 一応前書 ↓ の執筆に関わらせていただいたので宣伝させて頂きました(笑)。

帰してはいけない外来患者

帰してはいけない外来患者