栃木県の総合内科医のブログ

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ACPJC:SR COPDに対する呼吸リハビリはQOLスコアと運動能力を改善させる

ACPJCピックアップ。
今月分来ました!!

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Pulmonary rehabilitation for chronic obstructive pulmonary disease. .

McCarthy B, Casey D, Devane D, et al. Cochrane Database Syst Rev. 2015;2:CD003793.

臨床上の疑問:
COPD患者に対する呼吸リハビリはQOLスコアや運動能力を改善させるか?

方法:
 ①組み入れ基準:4週間以上の呼吸リハビリと通常ケアを比較した研究を組み入れ。呼吸リハビリとは、有酸素運動 ± 教育・精神的サポート。
 ②除外基準:
人工呼吸管理を行われた患者や4週以内に急性増悪を来した患者を除外。
 ③アウトカム:
疾患特異的QOLスコア(HRQoL)やSt.George's Respiratory Questionnaire(SGRQ)、運動機能(6分間歩行距離)
 ④検索方法:
Cochrane Airways Group Register of Trials、MEDLINE、 EMBASE/Excerpta Medica、CINAHL、AMED、PsycINFO、Clinical Trial databaseから過去のRCTのシステマティックレビューが検索された。
 ⑤検索結果:
65のRCT(n=3822人、平均年齢62歳、69%が男性)が 組み入れられた。34のRCTは運動+他の介入で、31RCTは、運動プログラムのみだった。治療期間は4週間から1年間に及び、アウトカムは4週間後から24ヶ月後まで計測された。53RCTはランダム割り付け手法が妥当、28研究は割り付け隠蔽化が妥当、32研究ははアウトカムをマスクしている。

結果:

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(本文より引用)

 呼吸リハビリは、通常ケアと比較してHEQoLと運動機能を改善する。

結論:
 COPD患者では肺機能はQOLスコアと運動能力を改善させる。

 呼吸リハビリの効果をメタ解析で検討しています。6分間歩行で平均55m歩けるようになるという利点もあります。通常ケアへの上乗せ効果も期待できますが、あとはその運動介入のクオリティの問題でしょうね。

 

呼吸リハビリテーションマニュアル―運動療法

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