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栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

ACPJC:Clinical Prediction Guide CKD-EPI法によるGFR予測値は他の推定法よりも、PCI後の有害事象を予測する

ACPJCです。
ちょっとマニアックなところですが、皆さんはeGFRを使い分けていますか?という話。

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Choice of estimated glomerular filtration rate equation impacts drug-dosing recommendations and risk stratification in patients with chronic kidney disease undergoing percutaneous coronary interventions.

Parsh J, Seth M, Aronow H, et al.

J Am Coll Cardiol. 2015;65:2714-23.

臨床上の疑問:
 PCI施行予定の患者さんでは、どのGFR予測式が最も有害事象を予測するか


方法:
 ①デザイン:Blue Cross Blue Shield of Michigan Cardiovascular Consortium regional PCIレジストリーのデータを用いたバリデーションコホート
 ②セッティング:
米国ミシガンの47カ所の医療機関
 ③患者:緊急もしくは待機的PCIを予定している12万8805人(平均年齢65歳、男性66%)が対象。除外基準としてPCI前に透析が必要な症例、血清Cr値不明、身長・体重データ不明など。
 ④予測式:CKD-EPI(Epidemiology Collaboration)法、
MDRD(Modification of Diet in Renal Disease)法、Cockcroft-Gault法などを評価。CKDステージは、eGFRの値によって1・2・3a・3b・4・5に分類された。
 ⑤アウトカム:プライマリアウトカムはAKIで、定義はベースラインよりも≧0.5mg/dL上昇である。セカンダリアウトカムは、新規で予測外の透析導入・輸血頻度・院内死亡率などを評価した。


結果:
 全体の3.2%がAKIを発症し、0.35%が透析を必要とした。3.0%が輸血を行っており、院内死亡率は1.4%だった。CKD-EPI法は、MDRD法やC-G法よりもAKI予測する事が可能だった。
 透析についてはEPI法>C-G法、院内死亡に関しては、EPI法>MDRD法だった。輸血は、C-G法が最も精度が良く、EPI法やMDRD法を上回った。

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(本文より引用)

結論:
 PCI施行予定の患者さんでは、CKD-EPI法によるGFR予測式がMDRD法やC-G法と比較して有害事象を予測することが可能。

  eGFRの測定方法には様々あることが改めて分かりましたね。まあ数字的にはどれもそれほど悪くはないという印象でもありますが・・・計算式はスマホにでも入れておくと良いかもしれません。

CKDステージG3b~5診療ガイドライン 2015―腎障害進展予防と腎代替療法への移行

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