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栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

NEJM Knowledge+:14歳男性 耳介血腫

NEJMのKnowledge+です。
結構あっさりな症例。日本だと柔道選手が多いですよね。

症例:14歳男性 耳介血腫

 14歳男性が、耳介前方に直径3cm程度、有痛性・波動あり・緊満した血腫があるとのことで外来を受診。
 症状に初めて気付いたのは本日のレスリング練習中で、発熱なし、耳からの排液なく、難聴も認めていない。


質問. この患者で次に行うべき適切な処置はどれか?

  1.   切開・ドレナージ後に縫合で完全閉鎖
  2.   切開・ドレナージ後に圧迫包帯
  3.   経過観察
  4.   穿刺吸引
  5.   穿刺吸引+経口抗菌薬投与

 

Key Learning Point

After initiation of a continuous intravenous insulin infusion in a patient who is in a hyperosmolar hyperglycemic state, the serum sodium level is expected to increase. - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/1232/answer/E/?source=qowemail&inf_contact_key=17b5698a6684a395d9fc82ffb22e1fa91de10b4fde895a56d5112390edd38a2a#sthash.U24I63Zx.dpuf
高 血糖高浸透圧状態にある患者において持続静脈内インスリン注入の開始後、血清ナトリウムレベルが増加すると予想される。 - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/1232/answer/E/?source=qowemail&inf_contact_key=17b5698a6684a395d9fc82ffb22e1fa91de10b4fde895a56d5112390edd38a2a#sthash.U24I63Zx.dpuf
患 者に害を引き起こす医原医療ミスを伝えるための適切な方法は、エラーのオープンで正直なアカウントを提供し、患者に正式に謝罪することです。 - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/1015/answer/B/#sthash.vBmBG3vd.dpuf
慢 性閉塞性肺疾患の増悪と高炭酸ガス呼吸不全や肺炎の証拠で入院した患者は、気管支拡張薬治療、全身グルココルチコイド、およびフルオロキノロンまたはマク ロライド系抗生物質で治療すべきである。 - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/235/answer/A/?source=qowemail&inf_contact_key=5867c46d2a7fbaecc6edeccb8b5f2d7372c2badebfd1c8e5638e924cb4d6a052#sthash.X4dusLJi.dpuf
The gradual development of arm weakness and Horner’s syndrome in an older former smoker is most indicative of a diagnosis of an apical bronchogenic cancer known as a Pancoast’s tumor. - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/932/answer/A/?source=qowemail&inf_contact_key=8b697793f3c2f6a9d68dcdc1826ffea87b269461ef7de16dbcbb80275770fc7a#sthash.YmYXCOj2.dpuf

 急性耳介血腫の治療で最も適切なのは、ドレナージと圧迫である。

回答 2. 切開・ドレナージ後に圧迫包帯

解説:

 耳介血腫は、典型的には若年の健康なスポーツ選手の鈍的外傷後によく見られ、主にレスリング・ラグビー・マーシャルアーツ・ボクシングなどのスポーツの報告が多い。耳介血腫は受傷24時間程度で凝固して固まってしまうため速やかに除去すべきである。
 
 切開・ドレナージは急性耳介血腫の除去のために行われる最も一般的な手法である。メスを用いて軟骨膜を損傷させないよう注意しながら、自然な皮節に沿って切開する。血腫が除去されて出現したポケットを生理食塩水で潅流する必要がある。継続的にドレナージするために、切開部位は開放のままにしたり、部分的に縫合したり、小さなドレーンを留置したりしても良いかもしれない。非侵襲的な単純な圧迫包帯による圧迫が適切である。3-5日程度までは連日評価して、血腫再貯留や感染徴候がないかを確認する。

 穿刺・吸引は血腫が2cm以下と小さい場合に行われることがある。血腫再貯留の可能性もあり、巨大血腫の場合にはルーチンでは推奨されない。

  耳介軟骨は、皮膚に接着した軟骨膜から血液供給を受けている。耳介血腫では、軟骨膜血管が引き裂かれて軟骨膜下のスペースに血腫が形成され、耳介軟骨と軟骨膜血管の間には物理的な障壁ができている。もし血腫が適切にドレナージされないと、再発したり、無治療で経過することで、血液供給が不十分になり、耳介軟骨の壊死や線維軟骨の過形成を来す。最終的にはカリフラワー耳と呼ばれる変形を来す。抗菌薬はルーチンでの使用は推奨されていない。


 急性耳介血腫の患者では、障害部位が完全に回復するまでは二次的な外傷を避けるべきである。もし患者が治癒し運動に戻る場合にはヘッドギアの装着を勧める。

Citations

  • Cassaday K et al. Ear problems and injuries in athletes. Curr Sports Med Rep 2014 Jan 15; 13:22.

  • Greywoode JD et al. Management of auricular hematoma and the cauliflower ear. Facial Plast Surg 2010 Nov 19; 26:451. 

これってスポーツ医学領域では常識でしょうか?
昔、診療所でこれの”血抜き”に来ている方(若者でしたが・・・)がいてびっくりした記憶があります。穿刺よりは切開なんですねえ。

http://a.espncdn.com/combiner/i?img=%2Fphoto%2F2013%2F0911%2Fmag_ear_01jr_576.jpg&w=570
http://a.espncdn.com/combiner/i?img=%2Fphoto%2F2013%2F0911%2Fmag_ear_01jr_576.jpg&w=570より引用)