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栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

ACPJC:Therapeutics 睡眠時無呼吸症候群に対するCPAPとMADs

ACPJCです。
なんか最近CPAPの副次効果は期待しないことにしております。

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CPAP vs mandibular advancement devices and blood pressure in patients with obstructive sleep apnea: a systematic review and meta-analysis.

Bratton DJ, Gaisl T, Wons AM, Kohler M.

JAMA. 2015;314:2280-93.


臨床上の疑問:
 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)患者では、血圧に対してコントロール群と比べてCPAP群と下顎装着デバイス(MADs)とどちらが効果的か


方法:
①Review範囲:英語で報告された、CPAP・MADsとコントロール(sham CPAPプラセボMADs・治療なし)を比較した18歳以上の睡眠時無呼吸症候群のある患者(AHI≧5)の研究。
 アウトカムは収縮期および拡張期のベースラインとの血圧変化
②Review方法:MEDLINE、EMBASE/Excerpta Medica、Cochrane library(全て2015年8月まで)とリファレンスリストからRCTが検索された。全部で51RCT(n=4888人、平均年齢41-71歳、57-100%男性、フォローアップforo-appu 1-157週)が選択基準を満たした。
 44RCTがCPAPとコントロールの比較、3つがMADsとコントロールの比較、1つがCPAPとMADsの比較、3つがCPAPとMADsとコントロールの比較。
 31RCTがランダム化バイアスがlow riskで、16が割り付け隠蔽化、49が患者盲検化、39がアウトカム評価の盲検化していた。直接・関節のデータ比較はネットワークメタ解析で評価され、多変量のランダム効果メタ回帰で評価された。

結果:
 メタ解析でのコントロール群との直接比較では、収縮期血圧CPAP群とMADs群で低下し、拡張期血圧CPAP群でのみ低下した。間接比較では、CPAPとMADsの効果は有意差を認めなかった
 ネットワークメタ解析の結果では、MADsはコントロールと比較して拡張期血圧を-1.9mmHg(-3.2 to -0.5mmHg)低下させた。

f:id:tyabu7973:20160414004333j:plain

(本文より引用)

結論:
 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)患者では、コントロール群と比べてCPAP群と下顎装着デバイス(MADs)の両方が血圧を下げるが、CPAP・MADsでは有意差なし。

 しかし、これって下がったという売りになるのかなあ・・・正直誤差の範囲内くらいしか下がっていないが・・・あと現在CPAPの真のアウトカムを検証するSAVE研究がもう少しで報告されるのだろうということです。
http://ww1.prweb.com/prfiles/2015/07/28/12876862/PR_image.jpg

(http://ww1.prweb.com/prfiles/2015/07/28/12876862/PR_image.jpgより引用)