栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

今週のカンファ:聴診>レントゲン/トピナⓇと尿路結石/内視鏡呼び方

今週のカンファまとめておきます。
個人的にはフィジカルに熱い後輩は大好きです!

聴診>レントゲン Ausculation > X-ray

 フィジカルに熱い病院から人が来ると色々ハッとさせられます!今回は聴診>レントゲンという話。胸部X線はもちろん肺炎診断において非常に重要ですが、病初期の段階では、脱水などが影響して明らかな浸潤影が認められないことがあります。また、心陰影の裏や見えにくい場所に浸潤影が存在すると、やはり陰影が見えないことも。

 そこを確認するためにCTを撮るというプラクティスがあったりするわけですね。個人的には、答え合わせ的に胸部CTを撮像することは許容される範囲のdiagnostic testだと感じていますが、敢えてそこを聴診でいこうという漢気!

 「臨床的に肺炎が疑われる諸症状、バイタルサインが揃い、そこの部位にcracklesが聞こえるので、胸部X線では浸潤影は明らかではないですが肺炎です!」

 こうやってプレゼンできる研修医がどのくらいいるだろうか、自分が研修医の時は・・・もちろんしていませんでしたね。もちろん武勇伝的に語られる部分ではないと思いますが、愚直にフィジカルを大事にする心意気は重要です。学年を重ねて色々経験すると思いますが、スれないで欲しいなあ。診断学的には、胸部X線の感度は比較的高いが、今回は陰性でも検査前確率が非常に高かったので肺炎を除外しきれなかったということになりますね。

 かくゆう症例は翌日胸部X線で肺炎像が出現しました!cracklesが聞こえた場所とは反対側だったのはご愛敬ですが(笑)

 

 ✓ 肺炎の診断の第一ステップとしてバイタル・フィジカルで検査前確率を見積もること!

 

 

 

 

トピナⓇと尿路結石 Symptoms of cerebral cortex

 薬剤性尿管結石を来す薬剤はいくつかあります。DynamedにはDrug stonesと題して、かなり多くの薬剤が記載されていました。
①尿中に薬剤が析出する
 ・アロプリノール
 ・アモキシシリン/アンピシリン
 ・セフトリアキソン
 ・キノロン(シプロフロキサシン)
 ・エフェドリン
 ・インディナビル
 ・マグネシウム
 ・オキシプリノール
 ・スルホンアミド
 ・トリアムテレン
②尿の組成が変化する
 ・アセタゾラミド
 ・アロプリノール
 ・アルミニウム/マグネシウム水和物
 ・ビタミンC
 ・カルシウム
 ・フロセミド
 ・下剤
 ・ビタミンD 製剤
 ・トピラマート

 結構抗菌薬が多いんですね。そして最後の最後に今回のカンファで話題になった薬剤が出てきました。奥が深いです。個人的にはセフトリアキソンでも出来るんだなあというのが衝撃でした。

 ✓ 尿管結石の原因となりうる薬剤の情報を押さえておこう

 

 

内視鏡呼び方 terminology of endoscopy  

 内視鏡検査は上部・下部とありますが、多くの医療機関では略語で呼ばれることが多いのではないでしょうか?

 皆さんの施設では上部消化管内視鏡検査を何と呼んでいますか?

 GIF? GF? EGD?

 では下部内視鏡検査は何と呼びますか?

 CF? CS?

 この辺りは徐々に用語統一されています。GIFもCFもどちらもGastro Intestinal Fiber、Colonic Fiberとファイバーという言葉が用いられています。これは実は内視鏡の歴史が関連しています。1957年に内視鏡が登場した際には、ファイバースコープという直径8ミクロンのグラスファイバーを数万本束ねて画像を光学的に送るものでした。しかし、近年の技術革新と共に、ファイバーではなくビデオスコープが登場し、1985年頃からは、CCDカメラを内視鏡先端に組み込み、ビデオ信号を送るようになったため、もう既にファイバーは使われていないのです。

 こういった理由から、ファイバーという言葉は使用せずにスコープを使いましょうというのが基本的な流れです。施設によって用語は異なりますが、EGD・CSで統一していくのが良いでしょうね。ちなみに大腸内視鏡の開発も挿入手技の提唱も日本からの発信の様ですね。すごいです!

 ✓ 内視鏡はファイバーではなくスコープと呼ぶ時代