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栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

Dトレ(ポリファーマシー連載6月号):痛いものは痛いんです!

ポリファーマシー 薬剤

新連載第3回目です。
もうそろそろ新連載とは言ってもらえないかもしれませんが(笑)。
ご興味ありましたら「治療」か「薬局」どちらかに掲載されておりますので本文をお読み下さいませ。
※あ、ちなみに症例はフィクションですよ。

薬局 2016年 06 月号 [雑誌]

薬局 2016年 06 月号 [雑誌]

 

 

1)症例  78歳女性

 78歳女性。5年ほど前から膝の痛みを自覚しており、変形性膝関節症と診断されている。徐々に膝の痛みが悪化し歩行に支障が出るようになってきた。今回手術目的に近医より紹介となり、左側の人工骨頭置換術目的に入院となった。入院前はとにかく膝の痛みが強く、鎮痛薬が欠かせない状態でロキソニンⓇを常用していた。入院後手術は無事に終了し、離床・リハビリを開始したところで、ポリファーマシー外来に診察依頼があった。来院時にはまだ痛みは残っているとのことでロキソニンⓇ内服は継続している。
 血圧は149/62mmHg、脈拍 98回/分、整、胸腹部に異常所見なし。
 既往歴は、30歳頃 子宮筋腫で核出術、40歳で痔核手術、70歳時に脳梗塞を発症し、軽度の右片麻痺があるが自力歩行は可能である。その後から高血圧を指摘されるようになった。また、脳卒中後うつに対する投薬も受けている。過去に心不全や冠動脈疾患、認知症の指摘はなし。
 内服薬は、かかりつけのCクリニックから以下の通り処方されている。

かかりつけCクリニックより
・ニバジールⓇ 2mg 4錠/分2 朝・夕食後 66.4円
・サアミオンⓇ 5mg 3錠/分3 毎食後 96.9円
メチコバールⓇ 500μg 3錠/分3毎食後 55.8円
ロキソニンⓇ 60mg 3錠/分3毎食後 52.5円
ムコスタⓇ 100mg 3錠/分3 毎食後 49.2円
・プレタールⓇ 50mg 4錠/分2朝夕食後 361.6円
バイアスピリンⓇ 100mg 1錠/分1 朝食後 5.6円
ジェイゾロフトⓇ 50mg 1錠/分1 朝食後 175.9円
合計 688円/日
 

質問)本症例および内服している薬剤について正しいのは以下のどれでしょう?2つ選びなさい。

A.ロキソニンⓇ内服はリスクが高いので中止すべきである
B.心不全が危惧されロキソニンⓇよりはセレコックスⓇの方が良い
C.高血圧はロキソニンⓇの副作用の可能性がある
D.ムコスタⓇには潰瘍予防効果はない
E.ジェイゾロフトⓇとロキソニンⓇの併用は消化管出血リスクになる

Key Learning Points!)

・NSAIDsの副作用は実に多彩。消化性潰瘍や腎障害以外にも注意しよう!
・NSAIDsを使用する以外に、“痛み”に対する対処方法を知ろう。
・痛み症状を改善し効果を実感しやすい薬剤であり、継続する場合には適切な副作用予防を行えるようにしよう


興味のある方は続きを雑誌をご確認ください!  

治療 2016年 06 月号 [雑誌]

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