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栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

ACPJC:Therapeutics CHESTが静脈血栓症に対する抗凝固薬投与についての20の強い推奨

ACPJC 論文 循環器 薬剤

ACPJCまとめておきます。
CHESTのガイドラインは見ていませんでした。
AVPJCの有り難いところは、ガイドラインのUpdateもまとめてくれているところですよね。

f:id:tyabu7973:20160604190613j:plain

Antithrombotic therapy for VTE disease: CHEST guideline and expert panel report.
Kearon C, Akl EA, Ornelas J, et al. 
Chest. 2016; 149:315-52.

 

ガイドラインの対象:
 
アメリカ胸部学会(American College of Chest Physicians:ACCP)が抗凝固薬ガイドラインの第9版が改訂された。対象は静脈血栓症(VTE)で、深部静脈血栓症(DVT)または肺塞栓症(PE)の患者


ガイドライン作成方法:
 ガイドラインパネルは、一般内科医・血栓症専門医・呼吸器科専門医・血液内科専門医・統計学者が含まれた。
 それぞれのトピックに対してシステマディックレビュー(SR)が施行され、PubMed・Cochrane libraryを2014年7月まで検索し、英語文献で、SR・RCT・観察研究およびそのリファレンスリストから文献を抽出。
 エビデンスの質は、GRADEクライテリアの推奨グレードを用いてhigh/moderate/lowに分類。推奨の強さは、利益と害のバランス、エビデンスの質、資源への影響、患者の価値や好みを元に強いか弱いかを決定した
 最終的な推奨は全体の80%以上の賛成を必要とし、ガイドラインは外部委員に評価を受けている。

推奨:
 54の推奨が為された。質の高いエビデンスに基づいた推奨はなかった。20の強い推奨が為され、全てが中等度のエビデンスに基づいたものだった。

【推奨一覧】

f:id:tyabu7973:20160604200644j:plain

(本文より引用)

結論:
 ACCPが静脈血栓症患者に対する20の強い推奨を出している

 この辺りは概ね3か月前後の期間推奨が多いですが、永続的な抗凝固療法が推奨されているのが、
 ①2回目の誘因のはっきりしない静脈血栓症で出血リスクが低い
 ②活動性の高い悪性腫瘍が併存するDVTまたはPEで出血リスクが低い
の2つの状況です。この辺りも推奨がちょいちょい変わるかもしれませんね。
コメントにもボリューム多過ぎて読むの無理だよね〜ってコメントされておりました。
 あとはNOACとワーファリンに言及せずはずるいなあ・・・

どうする? 超高齢患者・低リスク患者の抗凝固療法

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