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栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

NEJM Knowledge+:29歳男性 白血球増多

NEJMのKnowledge+です。
今週は学会直前ではありますが・・・
こうゆうのをきちんと質問にするのとても大事です。
外来カンファで良く出てくる話題の一つです。

症例:29歳男性 白血球増多

 29歳の軽症喘息既往のある男性が、4日前から息切れがありアルブテロール・ブデソニド吸入で改善しないとのことで来院された。他には薬剤を使用していない。過去10年間は20本/日(1パック)の喫煙歴がある。
 発熱なく、血圧も安定していたが、わずかに頻呼吸が有り、呼気時に喘鳴を聴取した。酸素飽和度は93%(大気下)。脾腫なし。採血結果は以下。

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 末梢血スメアでは骨髄抑制は認めなかった。過去2年間に施行された採血結果では同様の白血球・好中球増多を認めていた。胸部X線は正常。

質問.本患者の好中球増多の最も考えられる原因は?

  1.   遺伝性好中球増多
  2.   気管支拡張症
  3.   慢性好中球性白血病
  4.   ブデソニド吸入の慢性使用
  5.   喫煙

 

Key Learning Point

After initiation of a continuous intravenous insulin infusion in a patient who is in a hyperosmolar hyperglycemic state, the serum sodium level is expected to increase. - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/1232/answer/E/?source=qowemail&inf_contact_key=17b5698a6684a395d9fc82ffb22e1fa91de10b4fde895a56d5112390edd38a2a#sthash.U24I63Zx.dpuf
高 血糖高浸透圧状態にある患者において持続静脈内インスリン注入の開始後、血清ナトリウムレベルが増加すると予想される。 - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/1232/answer/E/?source=qowemail&inf_contact_key=17b5698a6684a395d9fc82ffb22e1fa91de10b4fde895a56d5112390edd38a2a#sthash.U24I63Zx.dpuf
患 者に害を引き起こす医原医療ミスを伝えるための適切な方法は、エラーのオープンで正直なアカウントを提供し、患者に正式に謝罪することです。 - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/1015/answer/B/#sthash.vBmBG3vd.dpuf
慢 性閉塞性肺疾患の増悪と高炭酸ガス呼吸不全や肺炎の証拠で入院した患者は、気管支拡張薬治療、全身グルココルチコイド、およびフルオロキノロンまたはマク ロライド系抗生物質で治療すべきである。 - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/235/answer/A/?source=qowemail&inf_contact_key=5867c46d2a7fbaecc6edeccb8b5f2d7372c2badebfd1c8e5638e924cb4d6a052#sthash.X4dusLJi.dpuf
The gradual development of arm weakness and Horner’s syndrome in an older former smoker is most indicative of a diagnosis of an apical bronchogenic cancer known as a Pancoast’s tumor. - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/932/answer/A/?source=qowemail&inf_contact_key=8b697793f3c2f6a9d68dcdc1826ffea87b269461ef7de16dbcbb80275770fc7a#sthash.YmYXCOj2.dpuf

 喫煙歴のある喘息患者において、長時間持続する軽度の白血球・好中球増多の最も良くある原因は喫煙である。

回答 5. 喫煙 

解説:

 喫煙は軽症白血球増多の良くある原因であり、喫煙本数が増えれば好中球絶対値は高くなる。喫煙中止後少なくとも1年後、長い場合には数年かけて白血球数は正常化する。喫煙関連の炎症が好中球増多と関連すると言われているが、正確な機序は明らかになっていない。


 慢性好中球性白血病は、好中球増多と脾腫があり時間経過で白血球が増えていくのが特徴的である。
 遺伝性好中球増多症は非常に稀で、より白血球髙値になり脾腫も認める。
 患者は慢性的に安定した経過を辿っており、気管支拡張症などの未診断の慢性感染症は考えにくい。

 吸入ステロイドは気道中の好中球を減少させる。吸入されると、好中球増多を来すことはあるが、典型的には好中球増多は来さない。本患者の持続的な好中球増多の原因として、ブデソニド長期使用の可能性は考えにくい。

Citations

  • Riley LK and Rupert J. Evaluation of patients with leukocytosis. Am Fam Physician 2015 Dec 1; 92:1004.  

  • Parry H et al. Smoking, alcohol consumption, and leukocyte counts. Am J Clin Pathol 1997 Jan; 107:64.

  • Schwartz J and Weiss ST. Cigarette smoking and peripheral blood leukocyte differentials. Ann Epidemiol 1994 May; 4:236.

 こうゆうのはかゆいところに手が届く感じですね。参考文献もおもしろそうです。