栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

Dトレ(ポリファーマシー連載7月号):便が出ないと調子が出ない

連載第4回目です。
このタイトルもまた毎回微妙なのですが(笑)。
ちょっとうまいことかからないかなあとか考えてたりします。
今回は便秘症例です。Rome基準も改訂されましたし是非一読を〜。
今月も許可を得て冒頭の症例をご紹介させていただきます。

ご興味ありましたら「治療」か「薬局」どちらかに掲載されておりますので本文をお読み下さい。 
※ あ、ちなみにRome基準で便秘は大きな改訂はありません。

薬局 2016年 07 月号 [雑誌]

薬局 2016年 07 月号 [雑誌]

 

 

1)症例  71歳女性

 71歳女性。5年ほど前から高血圧・脂質異常症で他院に定期通院している。50歳頃から便秘に悩まされ、市販の漢方薬を内服していたが、高血圧で通院するようになってから、かかりつけの先生から便秘薬を処方されるようになった。今回、かかっていた医院が閉院されることになり、継続処方を希望されて当院の外来を受診された。

 既往歴として、高血圧・脂質異常症以外では、脂肪肝を指摘されている。また3年前に貧血を指摘されて上部・下部内視鏡検査を施行し、大腸ポリープが見つかったため内視鏡的粘膜切除を行っている。開腹手術歴なし。家族歴:母が大腸癌(52歳で他界)。アレルギーなし。喫煙歴なし、アルコールは機会飲酒程度。ADLは自立しており、認知機能も問題ない。最近健康診断は受けていない。

 バイタルサインは、血圧 128/62mmHg、脈拍 72bpm 整、腹囲 102cm、BMI 27。身体所見では、結膜貧血なく、胸腹部には特記すべき所見を認めない。

 最近、急に便秘が悪化したため、1ヶ月前に前医からアミティーザⓇが追加処方となっている。最近の便の回数は週に4回程度で、残便感は強く息んで排便をしているという。 今まで飲んでいた内服薬は以下の通り。

アムロジンⓇ 5mg 1錠/分1 朝食後
マグラックスⓇ 330mg 6錠/分3 毎食後
・センナリドⓇ 12mg 2錠/分1 眠前
フェロミアⓇ 50mg 2錠/分2 朝夕食後
・クレストールⓇ 5mg 1錠/分1 朝食後
デパスⓇ 0.5mg 2錠/分2 朝夕食後
ガスモチンⓇ 5mg 3錠/分3 毎食後
・アルファロールⓇ 0.5μg 1C/分1 朝食後
・アミティーザⓇ 24μg 2C/分2 朝夕食後
合計 688.4円/日
 

質問)この患者さんの便秘に対するアドバイスで正しいものはどれか。2つ選べ。

A.「週4回排便があれば便秘では無いですよ」
B.アムロジンⓇが便秘の原因になっている可能性があります」
C.マグラックスⓇとアルファロールⓇを併用すると高カルシウム血症を来しやすくなります」
D.「大腸癌のリスクが高いので大腸癌検診を受けた方が良いです」
E.「水分をたくさん取るのが最も良い便秘解消法です」

Key Learning Points!)

・便秘とはどんな状態か、診断基準も含めてもう一度確認する
・便秘診療時に気をつけること、推奨されている非薬物療法を覚えよう
・便秘に対する適切な薬物療法が提供できるようにしよう


興味のある方は続きを雑誌をご確認ください!  

治療 2016年 07 月号 [雑誌]

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