栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

NEJM Knowledge+: 32歳女性 右眼の羞明・発赤・疼痛・複視

NEJMのKnowledge+です。
今週はほぼ仕事していないですが笑

症例:32歳女性 右眼の羞明・発赤・疼痛・複視

 32歳女性、3日前から右眼の羞明、発赤、疼痛、複視が出現した。最近の疾患罹患や眼外傷はないとのことだった。特に既往はなく、コンタクトレンズの使用もない。1年前も同様の症状が有り、特に医療機関受診はしなかったとのこと。
 診察では、視力は右眼は20/80、左眼20/20だった。右眼の観察は重度の羞明で難しかったが、縮瞳し角膜はきれいだった。左眼の所見は特記事項無かったが、光には過敏な状態だった。

質問. 本患者で最も考えられる診断はどれか?

  1.   ぶどう膜炎
  2.   白内障
  3.   強膜炎
  4.   急性閉塞隅角緑内障
  5.   網膜剥離

 

Key Learning Point

After initiation of a continuous intravenous insulin infusion in a patient who is in a hyperosmolar hyperglycemic state, the serum sodium level is expected to increase. - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/1232/answer/E/?source=qowemail&inf_contact_key=17b5698a6684a395d9fc82ffb22e1fa91de10b4fde895a56d5112390edd38a2a#sthash.U24I63Zx.dpuf
高 血糖高浸透圧状態にある患者において持続静脈内インスリン注入の開始後、血清ナトリウムレベルが増加すると予想される。 - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/1232/answer/E/?source=qowemail&inf_contact_key=17b5698a6684a395d9fc82ffb22e1fa91de10b4fde895a56d5112390edd38a2a#sthash.U24I63Zx.dpuf
患 者に害を引き起こす医原医療ミスを伝えるための適切な方法は、エラーのオープンで正直なアカウントを提供し、患者に正式に謝罪することです。 - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/1015/answer/B/#sthash.vBmBG3vd.dpuf
慢 性閉塞性肺疾患の増悪と高炭酸ガス呼吸不全や肺炎の証拠で入院した患者は、気管支拡張薬治療、全身グルココルチコイド、およびフルオロキノロンまたはマク ロライド系抗生物質で治療すべきである。 - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/235/answer/A/?source=qowemail&inf_contact_key=5867c46d2a7fbaecc6edeccb8b5f2d7372c2badebfd1c8e5638e924cb4d6a052#sthash.X4dusLJi.dpuf
The gradual development of arm weakness and Horner’s syndrome in an older former smoker is most indicative of a diagnosis of an apical bronchogenic cancer known as a Pancoast’s tumor. - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/932/answer/A/?source=qowemail&inf_contact_key=8b697793f3c2f6a9d68dcdc1826ffea87b269461ef7de16dbcbb80275770fc7a#sthash.YmYXCOj2.dpuf

 若年女性の視力低下で角膜は正常、縮瞳・羞明が出ている場合で最も考えられるのはぶどう膜炎である

回答 1. ぶどう膜炎

解説:

 眼痛・羞明・視力低下はぶどう膜の炎症によるぶどう膜炎の典型的な症状である。前部ぶどう膜炎虹彩や毛様体の炎症で、後部ぶどう膜炎は脈絡膜の炎症である。ぶどう膜炎の中で最も多いのは特発性だが、再発性や両側性の場合には、HLA-B27陽性の脊椎関節症やリウマチ性疾患などの基礎疾患を鑑別にあげて疑うべきである。

 診察では、視力低下や縮瞳、結膜充血、毛様充血、角膜正常、前房細胞を明らかにする。眼圧は通常正常だが上昇することも低下することもある。羞明を訴える場合、診察はしばしば困難になる。治療には点眼ステロイドや毛様体筋麻痺薬(cycloplegics)などが用いられる

 急性閉塞隅角緑内障は、激しい眼痛や羞明、角膜混濁、固定〜散大瞳孔、眼圧上昇が特徴である。

 強膜炎は眼痛と発赤は出るものの羞明が出ることはない。視力は安定するか軽度低下するが、後部に炎症が波及すると低下する。強膜炎は全身性疾患と関連し特に関節リウマチの合併が多い。

 網膜剥離は典型的には、痛みのない視野欠損、光視症、飛蚊症が特徴である。

 白内障患者では通常羞明や発赤はなく、水晶体の白濁により視力が低下する

Citations

  • Leibowitz HM. The red eye. N Engl J Med 2000 Aug 3; 343:345.

  • Wirbelauer C. Management of the red eye for the primary care physician. Am J Med 2006 Mar 28; 119:302. 

 眼病変への造形も深くしていきたいところです。

ジェネラリストのための 眼科診療ハンドブック

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