栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

Dトレ(ポリファーマシー連載10月号):血液サラサラって何かいいよね?

連載第7回目です。

だいぶ息切れしてきました(笑)
生みの苦しみ&連載って大変だなあと改めて感じている昨今でございます。
さあ、もうひとがんばり。

ご興味ある方は「治療」か「薬局」どちらかに掲載されておりますので是非本文をお読み下さい。 
今回の薬局の特集は「前立腺癌」。
何だか、薬剤師さんの守備範囲ってやっぱすげーと改めて思った次第です。

薬局 2016年 10 月号 [雑誌]

薬局 2016年 10 月号 [雑誌]

 

 

症例) 69歳男性

 高血圧、2型糖尿病、脂質異常症、痛風であなたの診療所に10年来かかりつけ患者。今回は、定期外来通院の引き継ぎであなたが担当することになった。
 
 既往歴は10代で虫垂炎手術歴あり。40歳時に胃潰瘍で入院歴あり。心筋梗塞や脳梗塞の既往はないが、一昨年施行した脳ドックで小さな梗塞巣を認めてからバイアピリンⓇが開始となった。アルコール常飲はないが、煙草15本/日程度を20歳から現在まで継続喫煙している。運動習慣はあまりなく、独身で食事は自分で作っている。また、母の介護をしながら2人暮らしをしている。

 外来には一人で来院し、特に自覚症状はないとのことだった。来院時のバイタルは、血圧 138/76mmHg、脈拍 74回/分 整、酸素飽和度 98%(大気下)、呼吸数 16回/分。身長 165cm、体重 72kg、BMI 26.5。身体診察では、意識清明、眼球結膜貧血なし、黄疸なし、頸静脈怒張なし、甲状腺腫大なし、胸部聴診でも呼吸音・心音に異常なし、腹部異常所見なし、下腿浮腫なしだった。

 採血では、GOT 18IU/L、GPT 21IU/L、BUN 18.3mg/dL、Cr 0.76mg/dL、Na 144mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 102 mEq/L、UA 6.2mg/dL、T-Cho167mg/dL、HDL-C 36mg/dL、TG 108mg/dL、LDL-C 87mg/dL、Glu 186mg/dL、HbA1c 7.1%。

 心電図・胸部X線検査は正常。現在の処方は以下の通り。
 
 入院時に持参した内服薬は以下の通りです。
・アテレックⓇ 10mg 1錠/分1 朝食後 53円
・ディオバンⓇ 80mg 1錠/分1 朝食後 99.6円
・バイアスピリンⓇ 100mg 1錠/分1 朝食後 5.6円
・タケプロンODⓇ 15mg 1錠/分1 朝食後 80.6円
・フェブリクⓇ 20mg 1錠/分1 朝食後 58円
・クレストールⓇ 2.5mg 1錠/分1 夕食後 63.1円
・メトグルコⓇ 250mg 4錠/分2 朝夕食後 39.6円
・グルコバイⓇ 100mg 3錠/分3 毎食前 106.8円

 

質問)この患者さんの処方について正しいものはどれか。1つ選べ。
A「この場合のバイアスピリンⓇは二次予防として投与されている」
B「この方は脳卒中ハイリスクであり、DAPT療法が推奨される」
C「この方は脳卒中ハイリスクであり、プラビックスⓇに変更する」
D「無症候性脳虚血なので脳梗塞リスクにはならない」
E「アスピリン投与中なのでPPI併用は必要である」

Key Learning Points!)
・抗血小板薬の適応が一次予防か二次予防か確認しよう
・無症候性虚血の時の対応を整理しよう
・抗血小板薬の利益と害を定量的に知ろう


そして!
治療のテーマはド本命。
病院×家庭医療。
まさにここを頑張って行きたいなあと思っているわけです。

治療 2016年 10 月号 [雑誌]

治療 2016年 10 月号 [雑誌]