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栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

症例:NEJM 胸腔穿刺後の血胸

case report今回はNEJM。
読んだ人も多いですよね?
まあ、高齢者は色々あるなあと思った次第です。

症例:65歳女性 胸腔穿刺後
N Engl J Med 375;19 nejm.org November 10, 2016

 65歳女性で、アテローム血栓性動脈硬化が関連する心血管疾患および腎不全の既往あり。肺炎による急性呼吸不全および両側胸水貯留で入院した。

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(本文より引用)

 膿胸を除外する為に、第9/10肋間腔の左肺に超音波ガイド下で胸腔穿刺を行った。抽出された液体は褐色調だったが漏出性を呈しており、心血管疾患との関連が疑われた。

経過:その後は?

 

回答:胸腔穿刺後の血胸

経過:

 残念ながら、処置の直後に血胸をきたしてしまった。

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(本文より引用) 

 CT検査と血管造影検査では蛇行した肋間動脈が明らかになり、医原性動脈障害に関与していると考えられた。血胸は、胸腔ドレーンを挿入し、血管造影によるコイル塞栓で止血され、臨床経過も安定した。

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(本文より引用) 

 高齢者では、肋間動脈の蛇行が増え、胸腔の安全空間が減少が報告されている