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栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

症例:BMJ 62歳女性 間欠的な血尿と側腹部痛

BMJ 症例報告 泌尿器

case report今回はBMJ。
まあ、なんというかそのままなんですが・・・ 

症例:62歳女性 間欠的な血尿と側腹部痛

BMJ 2017;356:i5391

 6か月前から間欠的な血尿と左側腹部の疼痛があり受診。膀胱鏡および腎臓超音波検査では特記すべき異常所見を認めなかった。腹部〜骨盤部のCT検査を施行すると以下の通りだった。

f:id:tyabu7973:20170211211645j:plain

(本文より引用)

質問. 診断は

 

回答:ナットクラッカー症候群

経過:

 CTでは左卵巣静脈の拡張を認めた。左腎静脈は、大動脈と上腸間膜動脈の間で圧排され、静脈圧亢進を来たし、血尿と側腹部痛を引き起こすに至った。この稀な現象はナットクラッカー症候群として知られている。

解説:
 ナットクラッカー症候群は、側腹部痛や血尿の原因として考慮するが、特に超音波での尿管画像やIVP、膀胱鏡などが正常な場合に考慮する。左腎静脈の転位などの外科的治療やステントによる血管内治療が選択肢となる。予後は良好だが、重度の血尿による貧血や重篤な骨盤痛を来すことがある。