栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

NEJM Knowledge+:66歳男性 ワクチン相談

NEJMのKnowledge+です。 
この手のものは日本と海外では全く変わってしまいますねえ・・・
これ、2回目までは良いのですが、3回目は・・・
とはいえ正解はできそうですが・・・

症例:66歳男性 ワクチン相談

 2型糖尿病と4年前からGOLD StageⅡのCOPDの既往がある66歳男性が晩秋に来院した。30PackYearの喫煙歴があったが3年前に禁煙。常用薬は、発作時のアルブテロールとメトホルミンのみだった。1年前にインフルエンザワクチンを接種している。3年前にPPSV23を接種し、1年前にPCV13を接種している。

質問. 本患者に対するワクチンで最も適切なのはどれか?

  1.   点鼻インフルエンザ生ワクチンのみ
  2.   PPSV23とPCV13
  3.   点鼻インフルエンザ生ワクチンとPCV13
  4.   不活化インフルエンザワクチンとPCV13
  5.   不活化インフルエンザワクチンのみ

 

Key Learning Point

After initiation of a continuous intravenous insulin infusion in a patient who is in a hyperosmolar hyperglycemic state, the serum sodium level is expected to increase. - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/1232/answer/E/?source=qowemail&inf_contact_key=17b5698a6684a395d9fc82ffb22e1fa91de10b4fde895a56d5112390edd38a2a#sthash.U24I63Zx.dpuf
高 血糖高浸透圧状態にある患者において持続静脈内インスリン注入の開始後、血清ナトリウムレベルが増加すると予想される。 - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/1232/answer/E/?source=qowemail&inf_contact_key=17b5698a6684a395d9fc82ffb22e1fa91de10b4fde895a56d5112390edd38a2a#sthash.U24I63Zx.dpuf
患 者に害を引き起こす医原医療ミスを伝えるための適切な方法は、エラーのオープンで正直なアカウントを提供し、患者に正式に謝罪することです。 - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/1015/answer/B/#sthash.vBmBG3vd.dpuf
慢 性閉塞性肺疾患の増悪と高炭酸ガス呼吸不全や肺炎の証拠で入院した患者は、気管支拡張薬治療、全身グルココルチコイド、およびフルオロキノロンまたはマク ロライド系抗生物質で治療すべきである。 - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/235/answer/A/?source=qowemail&inf_contact_key=5867c46d2a7fbaecc6edeccb8b5f2d7372c2badebfd1c8e5638e924cb4d6a052#sthash.X4dusLJi.dpuf
The gradual development of arm weakness and Horner’s syndrome in an older former smoker is most indicative of a diagnosis of an apical bronchogenic cancer known as a Pancoast’s tumor. - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/932/answer/A/?source=qowemail&inf_contact_key=8b697793f3c2f6a9d68dcdc1826ffea87b269461ef7de16dbcbb80275770fc7a#sthash.YmYXCOj2.dpuf

 65歳以上のCOPD患者に対してPCV13に加えて行うべきワクチンは、年1回のインフルエンザワクチンである

回答 5. 不活化インフルエンザワクチンのみ

解説:

 毎年のインフルエンザワクチンは6ヶ月以上の全ての人に推奨される。インフルエンザワクチンには不活化ワクチンと生ワクチンがある。本患者は不活化ワクチンを接種すべきである。点鼻生ワクチンは、過去には2-49歳で妊娠していない患者および医学的にハイリスクではない患者に推奨されていたが、現在はもはや推奨されていない

 肺炎球菌ワクチンは65歳以上の全ての成人に推奨される。
・65歳以上で過去に肺炎球菌ワクチン接種歴がない人は、先にPCV13接種を受け、少なくとも1年あけてPPSC23を接種すべきである。
・65歳以上で過去にPPSV23の接種歴がある人は、PPSV23接種から少なくとも1年はあけてPCV13を接種し、その1年以上後かつ最初のPPSV23接種から5年後にPPSV23を接種すべきである。

 19-64歳までの慢性肺疾患のある患者は全てPPSV23ワクチンを接種すべきである

 本患者は過去5年以内にPPSV23とPCV13接種歴があり、追加の肺炎球菌ワクチンは必要ない。2年後にはPPSV23のブースターは必要である。

Citations

  • Nichol KL et al. Effectiveness of influenza vaccine in the community-dwelling elderly. N Engl J Med 2007 Oct 4; 357:1373.

  • Tomczyk S et al. Use of 13-valent pneumococcal conjugate vaccine and 23-valent pneumococcal polysaccharide vaccine among adults aged ≥65 years: recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP). MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2014 Sep 19; 63:822.

  • Kobayashi M et al. Intervals between PCV13 and PPSV23 vaccines: recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP). MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2015; 64:944.

  • Kim DK et al. Advisory Committee on Immunization Practices recommended immunization schedule for adults aged 19 years or older -- United States, 2017. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2017 Feb 10; 66:136.

  • Centers for Disease Control and Prevention. Seasonal influenza vaccine safety: a summary for clinicians. Aug 25, 2016. 

 さて、日本では今後どう変わっていくでしょうか。

肺炎球菌ワクチンの新しい展開

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