栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

症例:BMJ 56歳男性 習慣的な爪外傷の結果

case report今回もBMJから。
あるあるなシチュエーション。何で画像とった?みたいな。

症例:56歳男性 習慣的な爪外傷の結果

 BMJ 2017;356:j1200 doi: 10.1136/bmj.j1200

 56歳の男性。10年前から母指を中心に、各爪の中央部位に比較的硬い横方向の隆起と爪上皮の消失が認められている。

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(本文より引用)

質問. 診断は

 

回答:
①診断:median nail dystrophy

解説:

 Median nail dystrophy(正中爪ジストロフィー)は、①母指優位、②爪中央部の横方向隆起、③爪上皮の消失が3徴である。これは爪床への繰り返し外傷の結果。外傷による爪上皮への圧迫が繰り返される結果、爪の肥厚が起こり、爪損傷や上皮消失が起こる。
 治療は困難だが、機序を説明し爪床を保護すること(絆創膏を貼るなど)は効果があるかもしれない。