栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

症例:BMJ 右下腹部痛の原因は?

case report紹介です。
これは時折いるので注意ですね。
外来診療ドリルでも取り上げてましたよ〜

症例:47歳男性 右下腹部痛

BMJ 2017;356:j757 doi: 10.1136/bmj.j757

 生来健康な47歳男性が、2日前からの触診で右下腹部に限局した腹痛を主訴に救急外来を受診した。血液検査は正常。初期のWorking diagnosisは、虫垂炎であり、腹部CTが施行された。

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(本文より引用)

 

質問. 診断は

 

回答:
診断:腹膜垂炎

経過:
 病変は横行結腸の下側腹膜にあり、直腸付近まで及んでいた。特徴的な卵円型構造物があり、中心は高信号で、周囲に炎症が及んでいた。これらの所見は腹膜垂炎として矛盾しなかった。

解説:
 本疾患は自然軽快する疾患で、腹膜垂の捻転や虚血で発症する。虫垂炎との鑑別が必要で、不要な手術は避けるべきである。