栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

NEJM Knowledge+:78歳女性 聴力低下

NEJMのKnowledge+です。 
今週はかどらないなあ。
クルズスも準備しないとだし・・・

症例:78歳女性 聴力低下

 78歳女性が娘と一緒に聴力低下の評価のために受診された。彼女は概ね健康だったが、昨年半年前から電話中に会話を聞き取るのが難しくなってきた。どちらの耳が悪いかは本人には分からず、娘達は本人が社会サークルをやめて外に出なくなったと話した。めまいや疼痛、耳漏の訴えはなし。喫煙もアルコール摂取もなし。10年前から低用量アスピリンを内服している。
 身体診察では、外耳道と鼓膜は正常。Weber試験では正中で聞こえ、Rinne試験は両側陽性(気導>骨導)だった。オージオグラムでは、高周波優位の、両側対称性、中等度〜重度の感音性難聴を認めた。

質問. この患者さんの最も適切な診断はどれか?

  1.   老人性難聴
  2.   耳硬化症
  3.   自己免疫性内耳性難聴
  4.   メニエール病
  5.   アスピリン耳毒性

 

Key Learning Point

After initiation of a continuous intravenous insulin infusion in a patient who is in a hyperosmolar hyperglycemic state, the serum sodium level is expected to increase. - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/1232/answer/E/?source=qowemail&inf_contact_key=17b5698a6684a395d9fc82ffb22e1fa91de10b4fde895a56d5112390edd38a2a#sthash.U24I63Zx.dpuf
高 血糖高浸透圧状態にある患者において持続静脈内インスリン注入の開始後、血清ナトリウムレベルが増加すると予想される。 - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/1232/answer/E/?source=qowemail&inf_contact_key=17b5698a6684a395d9fc82ffb22e1fa91de10b4fde895a56d5112390edd38a2a#sthash.U24I63Zx.dpuf
患 者に害を引き起こす医原医療ミスを伝えるための適切な方法は、エラーのオープンで正直なアカウントを提供し、患者に正式に謝罪することです。 - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/1015/answer/B/#sthash.vBmBG3vd.dpuf
慢 性閉塞性肺疾患の増悪と高炭酸ガス呼吸不全や肺炎の証拠で入院した患者は、気管支拡張薬治療、全身グルココルチコイド、およびフルオロキノロンまたはマク ロライド系抗生物質で治療すべきである。 - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/235/answer/A/?source=qowemail&inf_contact_key=5867c46d2a7fbaecc6edeccb8b5f2d7372c2badebfd1c8e5638e924cb4d6a052#sthash.X4dusLJi.dpuf
The gradual development of arm weakness and Horner’s syndrome in an older former smoker is most indicative of a diagnosis of an apical bronchogenic cancer known as a Pancoast’s tumor. - See more at: http://knowledgeplus.nejm.org/question-of-week/932/answer/A/?source=qowemail&inf_contact_key=8b697793f3c2f6a9d68dcdc1826ffea87b269461ef7de16dbcbb80275770fc7a#sthash.YmYXCOj2.dpuf

 高齢者で高周波優位の両側対称性の難聴があれば老人性難聴である

回答 1. 老人性難聴

解説:

 老人性難聴、または加齢に関連した難聴は通常診断されていない。罹患患者では、オージオグラムが、高周波優位の感音性難聴パターンを呈する。未治療の老人性難聴の結果として、社会的孤立、抑うつ、QOL低下と関連する。補聴器を使った聴力増幅は、発声の知覚、理解、聴力関連のQOLを大幅に向上させることができる。

 自己免疫性難聴は、両側感音性難聴を引き起こすことがあるが、通常数週間から数ヶ月にわたって進行する急速進行性難聴である。メニエール病は、感音性難聴、めまい、耳鳴りの3徴を来す。症状の発症は通常片側で、聴力喪失は低周波優位の感音性難聴である。

 耳硬化症は脊椎骨の固定による伝導性難聴を特徴とする遺伝性疾患である。Rinne試験は陰性で、骨導>気導となり、低周波優位の感音性難聴である。低用量アスピリンは、耳鳴りは来すが難聴は来ないと報告されている。

Citations

  • Pacala JT and Yueh B. Hearing deficits in the older patient: "I didn't notice anything". JAMA 2012 Mar 23; 307:1185. 

  • Hederstierna C and Rosenhall U. Age-related hearing decline in individuals with and without occupational noise exposure. Noise Health 2016 Jan-Feb; 18:21.  

  • Cardin V. Effects of aging and adult-onset hearing loss on cortical auditory regions. Front Neurosci 2016; 10:199

     

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