栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

身体所見:Abadie's sign

そろそろ新シリーズを立ち上げたいと思っておりまして・・・
JPC2017に参加したし、やっぱフィジカル行こう!と思いました。

jpc2017.themedia.jp

 特に人の名前がついてるやつで、その発見者や発見契機、有用性やエビデンスなども可能な範囲で調べていこうと思います。

Abadie's sign アバディー徴候

【方法】 アキレス腱を強く把握し、痛みの有無を確認する
【判定法】 把握痛が誘発されなければ陽性

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【疾患・病態】
 深部感覚障害を示唆し、主に脊髄瘻患者で陽性となる。アキレス腱の把握痛は表在感覚と異なり深部感覚に関連する
 ただし、どの程度の強さで把握するかは決まっていない。
【発見者と契機】
 フランスの神経内科医 Joseph Louis Irnee Jean Abadie先生
 ボルドー大学出身で神経学・精神医学の教授
 精神疾患・アルコール依存症などを研究
【エビデンス】
 脊髄瘻事態が少なく検証が不十分ですが、最近糖尿病に伴う腱障害(Achilles intratendinous changes)や糖尿病性神経障害を示唆する徴候として研究された論文((1)))が報告されていました。
 
1)Med Princ Pract 2014; 23:186-188. PMID: 23949372