栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

身体所見:Cardarelli sign カルダレリ徴候

身体所見シリーズ。
さあ、皆様に法則が伝わるでしょうか?笑

Cardarelli sign カルダレリ徴候

【方法】 甲状軟骨を左方に押して、大動脈の拍動の有無を確認する
【判定法】 甲状軟骨部で拍動を触知できれば陽性

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【疾患・病態】
 大動脈弓の拡張や動脈瘤。圧迫で左方に押された左気管支が、拡張した大動脈や大動脈瘤と接触することで、拍動が表面で存在するようになる。
 縦隔腫瘍の部位によっては分かることもあるとされている。

【発見者と契機】
 イタリアの病理医 Antonio Cardarelli先生!
 ナポリ大学の教授で93歳まで現役だったそうです。

 

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/it/0/02/Antonio_Cardarelli.gif

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/it/0/02/Antonio_Cardarelli.gif

 ちなみに、その他ではエキノコッカス感染の肝臓や胸膜腫瘍などにも功績を残しています。
 今でもナポリのAntonio Cardarelli病院は南イタリア最大の病院です。
【エビデンス】
 残念ながら、この所見自体は全くといって良いほど検証されていません。でも気管を左に圧排したら拍動を触れるって、初めて見つけたら”おーっ”ってなりそうですね。