さて、執筆させて頂いた雑誌紹介ばかりで恐縮ですが。
Hospitalist(ホスピタリスト)という雑誌は毎回、もの凄く分厚くて情報満載で勉強になる雑誌ですが、まさか自分が執筆させて頂く事になるとは思ってもみませんでした。なかなかヘビーな原稿依頼だったことは言うまでもありませんが・・・

Hospitalist(ホスピタリスト) Vol.5 No.4 2017(特集:老年科)
- 作者: 関口健二,許智栄,筒泉貴彦
- 出版社/メーカー: メディカルサイエンスインターナショナル
- 発売日: 2017/12/28
- メディア: 雑誌
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私は今回、老年科特集の中で「ポリファーマシー」について書かせて頂きました。ある意味、今までの集大成的な内容ではあります。あらためて全体を眺めながら、高齢者に安心で優しいケアを届けるために必要なことを考える良い機会になりました。
薬剤ケアは一側面でしかありません。包括的な評価・対応ができるように日々努力が必要ですね。
以下は、紹介文からの抜粋です。
未曾有の超高齢社会を迎え、今後ますます高齢化率が高まることが確実視されている日本にあって、我々医療者も高齢者を診療する機会が急増しています。
病院総合医の仕事のほとんどの部分を占めているといっても過言ではありません。 そして、医療者であれば誰しも「高齢者を大切にしたい」との思いをもって診療にあたっているものと想像しますが、ではどうすれば「高齢者を大切にする」ことになるのでしょうか?
本特集ではその問いに対する解を示すべく、以下のトピックを取り上げています。
・総論:「老年医学の考え方」
「医療保険制度・介護保険制度」
「介護施設・サービス」
・高齢者診療の「要」:
「高齢患者へのアプローチ」
「治療指針決定」
「アドバンス・ケア・プランニング」
・急性期各論:
「Geriatric Failure to Thrive」
「褥瘡」
「ポリファーマシー」
「急性尿閉」
「不穏・意欲低下・不眠」
「認知症」
「食べられない」
「便秘」
「転倒」
「疼痛ケア」
・退院後のケアと予防:
「Transition of care」
「予防医療」
このほか、多職種連携を考えるために必読の座談会「すべてのスタッフで高齢患者を大切に! 」の日々の実践を助ける、付録「回診の極意」も掲載しています。 この1冊が、高齢者診療への困難に立ち向かうための、実践に直結した知識と診療技術を提供し、すべての医療者のバイブルとなることを目指しています。
貴重な機会を頂きました関口先生、筒泉先生に心から感謝申し上げます。