栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

症例:CMAJ 29歳女性 舌が白い!

case report。
この所見は色々なところにでますよねえ。

症例:29歳女性 舌が白い!
CMAJ 2016. DOI:10.1503 /cmaj.150547

 29歳女性が、リウマチクリニックに紹介受診された。全身性強皮症はあったが、受診時点では、皮膚硬化、指尖潰瘍、石灰沈着症や毛細血管拡張症は認めなかった。
 患者は、目覚めたときに舌の色が白くなったり、時に青く変色したりすることがあるとのことだった。症状として舌の痺れと時折構音障害を認めるとのことだった。
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(本文より引用)

質問. 本症状は?

 

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回答:舌のRaynaud症状

経過・観察:

 患者の血液検査では抗核抗体が640倍陽性でセントロメアパターンであり、限局性全身性硬化症の診断と合致した。
 舌のRaynaud症状は、目覚めた時や身体を冷やした時に感じられ、朝に多い傾向がある。一般的には15-20分程度で改善する。舌については季節変動は報告されていない。寒さや感情的なストレスがトリガーとなり、血流減少の結果、指先・つま先やその他の部位の変色や知覚障害が特徴である。
 治療としてはアムロジピン10mg/日内服は症状の持続時間をわずかに短縮したが、頻度は減らさなかった。過去の報告ではジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬は舌のRaynaud症状を改善する。
 これらのRaynaud症状患者ではエピソードを捉えるために写真を撮るように勧められるべきである

✓ 舌にもRaynaud症状は起こる