栃木県の総合内科医のブログ

栃木県内の総合病院内科の日々のカンファレンス内容や論文抄読会の内容をお届けします。内容については、できる限り吟味しますが、間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。

症例:BMJ 57歳女性 変わった皮疹

case report。
皮疹もさることながら足の痩せが目立ちますね。
それにしても最近この疾患も十分鑑別にあがるようになってきましたね。
恐るべし、格差社会・・・

症例:57歳女性 変わった皮疹
BMJ 2019;365:l1892 doi: 10.1136/bmj.l1892

 57歳女性。4か月前から軽度の疼痛を伴う皮疹が両下肢・足趾に認められるようになったとのことで外来を受診された。皮膚は乾燥して荒れていて、ひび割れと一部茶色の痂皮を伴った。食事内容では果物と野菜を食べず、毎日8単位程度のアルコール消費していた。

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(本文より引用)

質問. 診断は?

 

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回答:ペラグラ

経過・解説:

 ペラグラが疑われ、ビタミンB3(ナイアシン)値を測定したところ、11μmol/L(正常範囲 20-50μmol/L)と低下していた。アルコール過剰摂取とナイアシン摂取量の減少が本患者のペラグラの原因となっている。アルコールは、トリプトファンからナイアシンへの変換を阻害し、ナイアシン代謝に影響を与えている。ペラグラの皮疹は通常首や手の甲に生じるが、本患者では下肢のみに起こるのが特徴的だった。

✓ ペラグラは通常首や手の甲に皮疹が出やすい